根本宗子のホンネがわかる!?　最新舞台に本人役で登場！

公演回数を重ねるごとに注目度＆話題を呼ぶ劇団、月刊「根本宗子」第9.5号の最新作「私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。」が、東京・中野で絶賛上演中。今回もタイトルが妙に引っかかる。さらに回数も「9.5」と意味深だ。本作について作・演出の根本に聞いた。

「タイトルはそうですね、いつもタイトル先行なところも若干あるんですが、今回は“クソ女の話”って決めてたんで（笑）。嫌いな女はー…この芝居に書いた女は全員嫌いですけど、他にもたくさんいますよ。同じくらい私のことが嫌いな女もいるでしょうけど。でも、なんだろうな。。。義理人情のない人が私は基本的に嫌いですね。自分のことしか考えてない人。なんか温かさがないというか、人間的に品がない人が嫌いだなあ…。（9.5については）私の中で、前回の9号「夢も希望もなく。」で“ダメ恋愛もの”にいったん終止符を打つつもりで作ったんですが、やりたりない事があったり、まだ抜け出せない部分もあって、10号に行く手前、自分の区切りとして、9.5号としてやりたい題材だというごくごく私的な問題です」。

では、今回“ダメ恋愛もの”は終わらせられそう？

「できましたね（笑）。次回はちびまる子ちゃんみたいな家族ものを書こうと思います（笑）。まあ冗談ですけど、ダメ恋愛ものは一区切りというか…そうですね。何だろうな・・基本女が強くて、男子が弱いって話が私のベースにあるんですけど、なんか真逆なものもやってみたいです。まあ一区切りって言っても書きたくなったらすぐ書きますけど。でも今回はかなりやりきった感ありますし、本当に自分にしかできないことをやったつもりです」。

今回も期待を裏切らず、キャラの濃い登場人物が多いが、実際に根本が嫌いなキャラもあったよう。

「今回は早織さんに書いた役が本当に私の単純に嫌いなクソ女で（笑）。どの女も本当に嫌いなんですけど。早織ちゃんはもともと女優さんとしても人としても大好きなんですけど、嫌な女をやらせてもこんなにもうまいのかと感動してます。基本、今回もめっちゃ演出が細かいんですけど、私の上を行く細かさを出してくるんですよ（笑）。だから一緒に今回の役を作れて楽しかったです。あとは常連である、あやかちゃんが今回すごく私的に注目してほしいです。あー、でも全員今回は注目してほしいです（笑）」。ほか、D－BOYS兼D2メンバーの土屋シオン、ここ最近の根本芝居で記憶に新しい長井短、石澤希代子らも脇をかためる。

では最後に本作の見どころをー。

「私の嫌いな女の名前が知れるところですね。

（笑）。

本当に私の中で近年稀にみるエンタメ作品です。是非、劇場へ」。

リアル根本はこうなのか、と考えながら楽しめる本作は8月31日（日）まで。【東京ウォーカー】