相模原にアメフトのクラブチーム誕生! 石井光暢選手インタビュー(1)

横浜ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

――アメリカンフットボール社会人のXリーグの名門、オンワードオークスの突然の解散から約3か月。神奈川県相模原市を拠点とする地域密着型のクラブチームとしていよいよ再出発です。

「新しいチーム名称を『相模原ライズ』に決めました。“陽はまた昇る”という意味の『ライズ』です。練習グラウンドのある相模原の名を冠することにした上で公募したんですけど、200通ほど集まった中で、グラウンドのある地元・相模原在住の8歳の女の子が『陽はまた昇るので頑張ってください』というすごく熱いメッセージを添えてくれて。胸にグッときましたね。即決でした(笑)」

――金融危機による世界同時不況でスポンサーのオンワードが撤退を決めた今回の一件もそうですが、石井さんご自身は1996年にもNECファルコンズの解散で同じような悔しさを味わっています。それらを踏まえて、特定の一企業に依存しないクラブチームという形態を選択されたのでしょうか。

「僕は本業として『株式会社エコグリーン』という企業を経営している人間でもあるので、企業側の論理もよくわかるんです。オンワードさんにはいままでホントに手厚く、これだけの施設の中で日本一に何度もならせいただいたので、いっさいの憤りとかそういう感情はありません。あるのは感謝の気持ちだけです。一社スポンサーのクラブチームといえども、実際は実業団チームと変わらなかったですからね。要は複数のスポンサーがついていたわけでもないですし、オンワードさんの庇護の下でこれだけ手厚くやっていただいたので。僕がオンワードさんの立場だったら、と考えたんですよ。オンワードの社長だったら同じ判断をしただろうなと。ならば今後どうしたらいいのか、自分たちみたいなチームはどうやったら生き残れるのかというところで、やはりヨーロッパに倣って本当の意味での地域のクラブチームになるしかないと。そこしか道は残されていないと。自分たちなりの結論です」

――ホームタウンとなる相模原市の反応というのはどういったものなのでしょうか。

「新体制の記者会見の場所も相模原市役所さんで3/14に開催させていただきました。実はファンクラブの第1号を相模原市の加山俊夫市長に打診しているところです。過去に2度日本一になった時も市庁舎の前で祝賀会を催した縁もあって相模原市における認知度は高いですし、我々も1980年にオンワードオークスが創部された時から練習拠点にしてきた相模原の土地を離れる気はまったくないので。その意味ではいい関係が築けていると思います。いまはいろいろなメンバーとコンセンサスを取りながら『相模原ライズ』をどういう形にしていくか、ということに注力しています」

――具体的な活動方針はもう固まってきているのでしょうか。

「最大の方針は社会に貢献するチームになることです。具体的にその社会貢献の部分を掘り下げると、NPO法人の『green bird』さんという団体とコラボレーションすることになりました。『相模原ライズ』のファンクラブ、もしくは『RISEメイト』と呼ばれるクラブメンバーに入ると、そのファンクラブの収入やクラブメンバー会費の一部が自動的に『green bird』さんに寄付される仕組みを作りました。『green bird』さんは清掃活動を全国で何十か所も展開されている団体で、ですからファンクラブの一員として我々を応援することで、あるいは『RISEメイト』として我々と一緒に行動することで、自動的に社会に貢献できるんです。なので、ユニホームの胸の部分には特定企業の名前を入れずに『green bird』さんワッペンを付けます。企業には売りません。僕らはクラブチームであり、地域のチームであり、ファンの方のチームなんです。本来は一番高くスポンサーに売れる場所なんですけど、そこはあえて売らないと」

――整体サロンを経営する「ファクトリージャパン」(本社・横浜市西区)との提携関係がすでに報道されていますが、これも「green bird」と同様なのでしょうか。

「そうですね。僕たちは『相模原ライズ』という名前で活動していくので、その意味では『ファクトリージャパン』さんもメーンスポンサーさんという位置付けではありません。あくまでもパートナー企業で、資金提供は受けません。じゃあ何をするのかというと、ファンクラブのメンバーが会員証を持っていくと『ファクトリージャパン』さんの店舗で20%割引で整術が受けられると。あとは同社のトレーナースタッフを僕らのチームに派遣していただいたり、僕ら選手が行った時に割引で整術をしてくれる。こういう形の補完関係ですね。資金的な援助という部分では、地元の相模原市のさまざまな企業さんにお願いして回っているところです。小口の協賛企業さんを多く募っていこうと考えています」

この記事の画像一覧(全1枚)

キーワード

カテゴリ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る