相模原にアメフトのクラブチーム誕生! 石井光暢選手インタビュー(3)
横浜ウォーカー
――そこまで魅せられたアメリカンフットボールが当然のようにある日々が、昨年12/16のメールによる解散通告を境に激変したわけですが、正直、チームを再建するにあたって最初は逡巡した部分もあったのでしょうか。
「というか、もう完全に思考停止ですよね。何をどうしたらいいのか分からなくて」
――でも、12/20にはクラブチームでの再出発を決めています。この4日間の心の経緯というのは。
「僕自身、気持ちを整理するのに2日ぐらいかかりました。実は僕は18日のオンワードの説明会に行かなかったんです。その時は自分自身、答えがまだ見つからなかったし、僕が行けばベテランなのでみんなに意見を求められる。そこで何も答えられない、中途半端な意見を言ってみんなを引っ張るのは無責任だと思ったので行かなかったんです。この年で移籍というのもあり得ないので、その日の夜には引退も考えました。でも、知り合いから激励の電話を何本ももらいましたし、何よりも僕の会社の方にわざわざ来てくれるファンもいたんです。そんな声を耳にしたり目にしたりしたことで、自分たちだけの思いでやっていたんじゃない、応援してくれる人もいるんだ、と思うようになって。それをまずチームのみんなに伝えようと。ですので、12/20は僕の意見を申し上げただけなんです」
――その熱い思いが伝わった結果として、昨シーズンは70人いたメンバーのうち58人が残留したと。
「1月の中旬ぐらいまではみんな迷っていました。1部じゃなきゃやらない、2部ならやる、3部では絶対にやらないと。トップの中のトップで、それにプライドを持ってやっていた連中でしたし、日本一にならなきゃフットボールをやる意味がないとまで思っていましたからね。でも、被害者意識が先行するというか、感情だけが先走って空回りしていた中で、1か月の間にいろいろな心境の変化があって。やはり大きかったのはチームの存続嘆願署名。約4万人の方に署名をいただいたんですけど、その中でファンとの距離が縮まっていって。先ほども申し上げたように、僕らだけの思いでやっていたんじゃないと。これだけ応援してくれるファンがいたんだと」
――4万人の思いに後押しされ、その重みを受け止めたわけですね。
「もはや僕らの趣味のレベルじゃないと。お金をもらっていないのでプロフェッショナルじゃないという意見もありますけど、ある部分ではプロフェッショナルじゃなきゃいけないんじゃないかと。その意味では1部でも2部でも3部でも関係ないでしょうと。同じ仲間で、同じフィールドで戦えればステージなんかどこでもいいじゃないかと。だんだんみんながそういう気持ちになっていったんでしょうね。実際には残った58人からさらに引退者が出ますけど、新加入を希望している選手もいるので総勢で60人前後になると思います。チアガールも12人のうち7人が残ってくれました。8人いたプロコーチはヘッドコーチの1人だけになりますが、(チームを去った)何人かはボランティアコーチとしてチームを助けてくれる予定です。みんな本業の仕事を抱えているので、いままで通り、相模原での練習は週末と祝日の年間120日。あとはそれぞれが自主練習でカバーして、春のトーナメント戦、9月開幕のリーグ戦に備えます」
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