【その1】映画「舞妓はレディ」が9/13(土)公開! 周防監督×上白石萌音にインタビュー
関西ウォーカー
近年「それでもボクはやってない」「終の信託」をはじめ、社会派作品が続いた周防正行監督が「Shall We ダンス?」以来のエンタテインメント作品として手がけた映画「舞妓はレディ」。舞妓を目指して京都のお茶屋世界に飛び込んだ少女・春子が一人前の舞妓・小春(姑名)になるまでの成長を歌とダンスを織り交ぜて描いている。今回、周防監督と、春子を演じる上白石萌音に作品への想いを聞いた。
-本作は20年間温めていた作品だとお伺いしています。今回のタイミングで制作することになった経緯をお聞かせください。
周防「温めていたというより、温まってしまいました(笑)。何度か撮るチャンスはあったんですが、条件が揃わず断念してきました。その度にやっぱり映画はタイミングだと思いましたね。痺れを切らしたプロデューサーが突然始めたオーディションで小春(春子)役の萌音ちゃんが見つかったことが、この映画を具体化する一番の力になりました。この20年は萌音ちゃんに出会うために必要な時間だったんだと思います」
-800名以上が参加したオーディションで上白石さんを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
周防「あまり目立つ子ではありませんでしたが、歌ったり、踊ったりすると生き生きとした表情をするんです。このギャップがほかの子とは違ったんです。彼女の歌を初めて聞いた時はとても驚きましたね」
-上白石さんは主演に抜擢された時、どのような感想を抱かれましたか?
上白石「まさか合格すると思っていなかったので、マネージャーさんから聞いた時は、思わず叫んでしまいました(笑)。監督の作る物語の中に入りたいと思っていたのでとてもうれしかったです。でも実際に台本を見たら最初に私の名前があったので「どうしよう!?」という気持ちになりました。初めての主演ということもあり楽しみと不安が半分ずつでした」
-春子を演じるにあたって監督からアドバイスなどはありましたか?
上白石「撮影の順番がバラバラだったので『前のシーンのことを考えてお芝居するんだよ』というふうにひとつひとつ丁寧に教えてくれて、お芝居の基礎的なところから学ぶことができました」
-監督はどのような思いで、春子というキャラクターを生み出したのですか?
周防「オーディションを通じて萌音ちゃんから感じたイメージをもとに脚本を書きました。元々のあらすじでは津軽弁を話す女の子の予定でしたが、彼女が鹿児島出身と知って津軽弁だけではもったいないと思ったので、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガル少女という設定にしました。僕は東京出身で方言に強い憧れがあるんです。この映画はとにかく方言が聞けるものにしたかったので、何を言っているのか伝わりにくい古い鹿児島弁と津軽弁を混ぜてみたんです」
上白石「普段使わない鹿児島弁が台本に書かれていてびっくりしました。私の母でも悩むような言葉がたくさんあったので実際に使いこなすのが大変でしたね」
-過去作品の登場人物が出てくるなど遊び心のあるシーンがあり楽しめました。
周防「脚本を書きながらいろいろとイメージしていました。『Shall We ダンス?』や『それでもボクはやっていない』のキャラクターが少し出演しているので探しながら見てもらいたいですね」
-監督はキャスティングをする際はどのようなところにこだわられていますか?
周防「脚本を書いていると過去に一緒に仕事をした方や、会った事のある方の顔が思い浮かぶので、その方々をキャスティングしています。役者さんの良さが頭に残っているので具体的にイメージできるんですよ。脚本が仕上がってから決めたのは長谷川博己さん演じる京野先生(センセ)です。あの役のイメージは彼に会ったことでより具体的になりました」
※【その2】に続く
【取材・文=リワークス】
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