ワインスペシャリストが語る、“ワインと秋の味覚”コンビ最強説！

食欲の秋が到来！暑い夏で食欲が落ちていた人も、“美味しい食材”が揃う秋を堪能してもらいたい。そんなわけで、食の楽しみをワンランクアップさせてくれるワインの魅力について紹介。ワインのプロを直撃し、ワインと秋の味覚の相性などについて語ってもらった。

今回は、池袋一の高さを誇るサンシャイン60ビル(東京・豊島区)の高層階レストランゾーン、スカイレストランにある「ジョーズシャンハイ」と「サンシャイン クルーズ・クルーズ」で、ワインスタイリストのSATOKOさんにインタビュー。ファッション誌をはじめとするあらゆるメディアで活躍しており、2009年には、フランスの由緒あるオフィシエ・ド・シャンパーニュに最年少で認定されるほど、ワインへの造詣が深い人物である。

「秋の食材は、食材そのものを楽しむ場合と味付けを楽しむ場合、2種類あると思います。前者の場合、ワインはしっかりとコクがあるものを選ぶのが正解です。食材とワインで強弱を付けてバランスをとりたいですね」とSATOKOさん。一方、後者の場合は「すっきりしたワインを合わせて、口の中を洗い流す感覚で楽しみたいですね」と、食事との合わせ方を教えてくれた。

さらにSATOKOさんは、どんな料理にでも合う万能なワインとして、スパークリングワインをあげる。「悩んだ時にはスパークリングワインを頼めばいいんです(笑)。ちょっと特別な感じがしますし、料理の味もしっかりと引き立ててくれます」とのこと。

具体的に秋の食材とワインの種類を例に出すと？「秋の食材といえばキノコですよね。マツタケやポルチーニ茸には、ピノ・ノワールやサンジョベーゼといった軽いテイストの赤ワインが比較的合わせやすいと思います。サンマなどを使った魚料理は、華やかな香りの白ワインが飲みたくなりますね。この時期ならではのマダイや戻りガツオにも、白ワインが合いますが、個人的にはスパークリングワインがおすすめです。ヴィオニエやピノ・グリージョを押さえておくと、『ちょっと知ってるね』感が出ますね」と笑顔で語る。

ワインの温度については、「赤も白も、全体的に少し冷やしたワインでスタートしてほしい。口の中は元々温かいので、料理が熱いと、ワインもつられて温かく感じられるんです。そうすると、料理の味がボケてしまうんですよ。だから、ワインは少しだけ冷やしてください。巷では、『最適な温度は18度』なんて言われていますけど、気にせず冷やしてください(笑)」とのこと。

最後にSATOKOさんは、「秋は1年のうち最も美味しい食材が揃う時期です。ワインに合う料理もいっぱいあります。適当なタンブラーなどを使わずに、家庭でもグラスをきちんと使うようにするだけで、ワインの美味しさがアップ！ワインを選ぶ時も悩む必要なんてまったくありません。名前、ラベル、ワインの色などから受けたファーストインプレッションで気に入ったワインを選べばいいのです」と、ワインの魅力を熱く語ってくれた。

ちなみに、今年でオープン5周年を迎えるスカイレストランではそれを記念して、特別コースを用意。10月31日(金)まで、同フロアにある6店舗のレストランで、“5年間の感謝の気持ちを込めた特別コース”を展開している。コース料金は、5周年にちなんで5555円で統一。旬の食材をヘルシーに仕上げた中華料理が評判の「ジョーズシャンハイ」(59階)では、前菜五種盛り合わせ、五種海鮮のフカヒレスープ、五種野菜のXO炒めなど“5”にこだわったメニューを用意している。小籠包、酢豚、チャーハンを含むボリュームたっぷりのコース(全7品)は宴会やパーティにも最適だ。また、フレンチとイタリアンをベースにした創作料理に、和のテイストを取り入れたコンテンポラリーダイニング「サンシャイン クルーズ・クルーズ」(58階)では、鮮魚の和風マリネ、抹茶風味のソースでいただくスズキのハーブロースト、京都の赤味噌でコクをプラスした短角牛の赤ワインソース煮込みなど、全4皿のコース(パン、コーヒー付き)を各日10名限定で販売。SATOKOさんのアドバイスを参考にして、美味しいワインと一緒に、贅を尽くしたこれらのコースを楽しんでほしい。【東京ウォーカー】