川崎市が舞台の話題作、「小川町セレナーデ」 公開中!

横浜ウォーカー

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“映像の街”とも言われる川崎を舞台にしたオリジナル映画「小川町セレナーデ」が公開中だ。

須藤理彩演じる「スナック小夜子」を経営するシングルマザーの真奈美が、オカマのカリスマダンサー・エンジェルに扮した安田 顕との間に生まれた小夜子をたくましく育てていく人情コメディ。小夜子は、「神様のカルテ2」にも出演した藤本 泉が演じている。

「スナック小夜子」に集まる人たちとの触れ合いはもちろん、安田演じるオカマのエンジェルや、借金まみれの実家のスナックのために偽オカマバーを開業するべくエンジェルに指導される小夜子など、ほのぼのしたコメディならではのクスリと笑えるシーンが見どころだ。

もうひとつ注目したいのは、この映画は、川崎市を舞台にした作品で撮影もほとんどが市内で行われた点だ。川崎が全面バックアップし、市民もエキストラで出演。有志で「かわさき街おこしシネマプロジェクト」も2012年に設立されている。

プロデューサーの佐谷秀美氏は、『最初に街のイメージははっきりとありながらも「架空の街」としていたのですが、映像の街としても有名な川崎市から声がかかりました。ロケハンに回ってみたら、世界観にぴったりで「コレはいけるぞ」と。大事にしていた感覚は「東京からそんなに離れていないんだけど、東京には“行く”という発想の街である」ということです。川崎はそんな感覚ですよね。ひと駅乗ればすぐ都内、でも東京じゃない。そこにはジモト愛がある。街を回れば、飲み屋街があって駅のあたりは繁華街として栄えているけれども、少し歩いてみるとこぢんまりしたスナックがあったり。そんなところがいいなと。やっぱり、撮影にもイメージ通りの場所がありました。須藤さん演じる真奈美の「私はこの街が好きだから」というセリフがあるんですが、それって街の温かさがあってこそのセリフなんですよね。川崎にも、人情というか、そんな雰囲気を感じました。』と語った。

そんな映画の監督を務めたのは、今回が劇映画初監督となる原 桂之介氏。『僕は東京の杉並区出身で、川崎にはロケハンの時に初めて訪れたのですが、国道の裏や川沿いだとイメージがまた違って。劇中で出てくる川は鶴見川なんですけどね。工業地帯に風俗街まで、場所によって全然イメージが違うんです。しかも歴史のある街だから、古い建物にみんな雰囲気がある。実際に使われたあの「スナック小夜子」もやっぱり個性的で。当初は取り壊される予定だったんですけど、オーナーさんが協力的な方で、自由に使わせてもらいました。いまも撮影当時のまま、その現場は看板や細工がそのまま残してありますよ。 撮影の期間中は川崎駅の近くのビジネスホテルを自腹で借りて住んでいたんです。その近くのリサイクルショップで自転車を買って通ったり、駅のそば店で食事したり、かなりジモトに密着した生活をしていました。ロケハンの時も、住んでみても、思ったのは人間らしい街だな ということ。この映画にはピッタリの場所でした。あまり大きな宣伝ができない映画だけど、ジモト川崎を含め、みなさんにかわいがっていただき、息の長い作品になってもらえたら』と話した。

メイン舞台となる場末のスナック「スナック小夜子」のほか、小夜子がビルの屋上に立つ場面では川崎の工業地帯が広がっているし、小夜子が失恋した際や反抗期に訪れていたゲームセンターやコインランドリーも川崎市内だ。小夜子が真似をするオカマバー「シャープ」も、川崎に実在する通常のバーである。川崎に行ったことがある人なら、「ああ、あそこね」と親近感をもってしまう場所がスクリーンに映し出される。映画を観終わったあと、川崎の街の雰囲気を楽しみ、また映画を見るというのもひとつの楽しみ方ではないだろうか。

10月4日(土)より角川シネマ新宿、川崎チネチッタほか全国で上映中

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