300万本突破!「妖怪ウォッチ2」はどこまで売れる!?

東京ウォーカー(全国版)

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11月7日、レベルファイブは同社が制作・販売しているゲームソフト「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」の累計出荷本数が300万本を突破したことを発表した(ダウンロード版の販売実績も含む)。12月13日(土)には、「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」のデータを引き継いでプレイできる最新作「妖怪ウォッチ2 真打」の発売も控えており、“妖怪ブーム”がさらに加速しそうだ。

そもそも前作の「妖怪ウォッチ」(以下「1」と表記)が発売されたのは2013年7月11日。わずか1年ちょっとの間に“もんげー”ビッグタイトルに成長したことになる(ちなみに“もんげー”は岡山の方言で「すごい」という意味。「妖怪ウォッチ」に登場するコマさんという妖怪の口癖で、いまや共通語だ!)。この大ブームはいつまで続くのか?どこまで行くのか?について語る前に、まずは「妖怪ウォッチ」ブームを、おさらいもかねて振り返ってみよう。

「妖怪ウォッチ」はゲーム発のコンテンツだ。最初の商品はニンテンドー3DSのソフト。「1」の初回出荷本数はわずか約5万本だった。その後、月刊コロコロコミック(小学館)での連載、年が明けた2014年1月からはテレビアニメの放送と妖怪メダルがバンダイから発売。この妖怪メダルのあまりの入手困難ぶりに世の中のお父さんお母さんたちを大変な目に遭わせたことで、大人たちは子どもたちの間でただならぬ妖怪ブームが起きていることを知ったのだ。そのブームを受けて、ゲームソフトは発売から約7ヶ月後に50万本を突破。そのわずか2ヶ月後には大台の100万本を突破したことが、妖怪ウォッチ旋風の急加速を如実に示している。

そして、妖怪ウォッチブームが冷めるどころか、夏休みを控えてさらに盛り上がりつつある今年7月10日。「1」の発売からはちょうど1年後、「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」が発売され、そのわずか4日後には前作「1」の販売本数を越え、128万1000本に。

そこからたった4ヶ月で300万本、トリプルミリオンに到達…。この300万本という数字は、滅多にいく数字ではない。ゲーム業界の人間ほど、それがどれほど稀有なことかよく知っている。近年、家庭用ゲームソフトで300万本以上売り上げたソフトは、ハードメーカーの任天堂以外のタイトルでは「モンスターハンター」「ドラゴンクエスト」「ポケットモンスター」シリーズしかない(といっても「ポケモン」は元々任天堂ソフトなので、純粋なソフトメーカーから生まれたトリプルミリオンタイトルは「ドラクエ」と「モンハン」だけなのだ)。「モンスターハンター」シリーズは今年10周年だから、10年ぶりに誕生した超ビッグタイトルと言えそうだ。

最初の問いに答えると、この勢いをもってすれば、400万本をも超えるのは間違いないだろう。おそらくもっともっと売れるソフトだと思う。なぜなら、大人たちがまだ遊んでいないから。自分のまわりにいるゲーム好きな大人たちでさえ、妖怪メダルの高騰ぶりや、妖怪体操やらニャーKBやらもんげー!やらのアニメのギャグ路線や、ジバニャンやコマさんのキャラクターのかわいさなどに欺かれて、この「妖怪ウォッチ」の本当の凄さに気づいていないんでは?と感じることが多いからだ。

この「妖怪ウォッチ2」、ゲームの内容も“もんげー”素晴らしいデキなのだ!だからいずれ大人たちも「妖怪ウォッチ」の凄さに気づいて、プレイし始めると思う。そうなれば、売上本数は二段ロケット式で、いやさらに海外にも飛び火して、三段、四段式で伸びていくはずだ。自分は、この「妖怪ウォッチ」を遊んだ時に、ゲームの中に街そのものがまるまる再現されていることに本当に驚いた。

まずは自室。戸建ての2階の部屋は今時の小学生がいかにも住んでいそうな部屋だ。1階に降りれば、リビングがあり、キッチンがあり、洗面所があり、トイレがある。外に出れば、狭い車庫と庭。今時の一戸建てだ。隣の家、その隣の家…コンビニ、公園、魚屋、飲食店、学校、駐車場、商店街のアーケード、ショッピングモール……隣町、裏通り、ちょっとした空地、何から何までそこに存在しているじゃないか。さらに駅から乗った電車の窓の景色が少しずつ流れ、移り変わっていく臨場感。特急から各駅に乗り継いで、さらにバスに乗って到着した田舎の道の土とアスファルトの混ざった景色や田んぼのいびつなあぜ道。その先にある、おばあちゃんの家の土間や和室のリアルさ!こんなゲーム初めてだよ!って感動した。あ、これはまさにいまの日本そのものじゃないか。現代の日本の社会がそのまま存在していて、子どもたちがいつも生活している世界が、3DSの中に本当にある。その中の木々や草むらやクルマの下を探すと、昆虫や妖怪がいたり…。川や海では魚が釣れたり…。街どころか世界がある!きっと、この感動を自分はもちろん、初めてこのゲームを遊んだ子どもたちはきっと生涯忘れないだろう、と確信した。

最後に、ひとついいことを教えよう。じつは、レベルファイブという会社は、RPG(ロールプレイングゲームの略称。ドラクエやポケモンなど物語を楽しむことが多いゲームのこと)を専門に作り、日本のRPGに革新をもたらすために、RPGが大好きな日野晃博社長が作った会社なのだ。社名は5つ星(レベルファイブ)のゲームを作るという宣言でもある。だから、「妖怪ウォッチ」は、5つ星のRPGを作って、RPGに革命を起こすために、練りに練り上げられて作られた最高水準の、"もんげー"ゲームということなのだ。

いったいこの大ブームがどこまで続くのか、それは妖怪しか知らないかもしれない…。【元週刊ファミ通編集長 バカタール加藤】

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