ホテルや高速バスまで睡眠に特化!快眠ビジネス最前線

東京ウォーカー(全国版)

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日々の仕事の疲れをとる手立てとして、疲れた自分への何よりのご褒美ともいえるのが“睡眠”ではないだろうか。近年、特にその重要性がクローズアップされ、毎年話題のアイテムも登場している。そこで今回は、今、爆発的なヒットを遂げているちょっと贅沢に“眠れる”アイテムや施設などを追ってみた。

夜型傾向の増加をはじめ、ストレスが多く、交感神経が緊張状態にあるなど、睡眠時間が如実に減ってきている現代日本人の睡眠事情。人間生活の3分の1は睡眠時間に費やされるため、自ずと重要視される。では“快眠”とは何か? 快眠セラピストの三橋美穂氏によれば、「日中がスッキリしていれば問題ない」というが、「寝ようと思って10~20分で寝られるのが理想的。そして就寝中、何度も目覚めたり、一度起きてもすぐに寝られない状態だと“快眠”とは言えませんね」とのこと。寝始めの眠りが深い「徐波睡眠」まで達すると、大脳が休み、成長ホルモンの分泌を促して体の回復を図ってくれる。そうすることで脳も体も休むことができ、気持ち良い目覚めとなるのだ。

寝具において、田中将大やネイマールが利用して注目されているのがコンディショニングマットレス「AiR」(東京西川)だ。「特殊立体構造」と呼ばれる技術で快適性を生み出し、2009年の発売以来、毎年約300%も売り上げがアップしているという。初期型の「AiR 01」マットレスは今まで寝具に関心が少なかった若年層をターゲットに開発。表面の凹凸構造が体圧を分散して身体への圧迫感を緩和し、ベース部分がしっかり全身を支え、バランスの良い寝姿勢を保持するのだ。

また、高速乗合バスも“睡眠”に特化している。その代表が横浜~広島間(片道1万2,500円~)を毎日運行する、バス好きの間では名の知れた中国バスの「DREAM SLEEPER」。ビジネスマンをターゲットに最高の眠りと上質なリラクゼーションをメインコンセプトとして企画されたこのバスは、繁忙期ならずとも人気が高い。わずか14席の車内は個々のスペースが広く、ウェルカム・アロマなど快眠に導くための設備が充実している。

さらにはビジネスホテルでも睡眠特化型が人気を呼んでいる。低価格化などの合理性が求められるなか、宿泊時に特に重要な“睡眠”に着目したのが“眠りをデザインするホテル”を謳う「レム」だ。オリジナルのベッドマッドレスを開発するなど、“快適かつ十分な睡眠”を追求。ビジネスのサポートに一役買っている。レム秋葉原では85.4%、「レム新大阪」ではなんと約95%もの稼働率を誇る(共に2013年度実績)。その快適性に惚れ込むユーザーも多く、約4割がリピーターで年間10泊以上する利用者もいるそうだ。

そこで気になるのは、一体どんな上質な眠りを与えてくれるのか?ということで、“眠り特化型ホテル”に潜入してみた。訪れたのはレム秋葉原。立地はJR秋葉原駅直結と申し分ない。エレベーターを降りると、森林にいるような落ち着く香りが漂い心が安らぐ。ホテルに足を踏み入れた瞬間から“五感”を通じて“良い眠り”が得られるように、「ホーウッドやヒノキなどをブレンドしたオリジナルアロマを使用している」(広報担当者)とのことだ。さらには流れる音楽も時間帯に合わせて眠りや目覚めなどに効果的なオリジナルサウンド。この時点ですでに眠りへの期待感が上がってくる。

部屋に入ってまず驚くのはベッドのサイズ。正直、部屋のほとんどをベッドが占領していて、本当にシングルルームか?と疑いたくなるほどの大きさだ。それもそのはず、シングルルームでもダブルサイズのベッドを配置し、家の寝床では体感できない心地良さを実現。もう一つのうれしいポイントは全室に備え付けられたマッサージチェア。空気圧を使ったしなやかなマッサージが安眠へと誘ってくれる。

さらにはシャワーにも大きな特徴がある。まず、日差しの当たる窓側にシャワールームを配置する部屋があること(入口側の部屋もあり)。シャワールームと部屋の仕切りはなんとガラス張り。極めつけは、シャワーヘッドのある通常のシャワー以外に、天井から降ってくる「レインシャワー」があること。ただの温水ではなく、毎分100Lの空気が20Lの水に融合され、シャワーの滴表面積が広がって肌表面にあたる面積がより大きくなるそう。包まれるような気持ち良さはこのためか。おまけにスツール(腰掛け椅子)に座るのでバスタブがなくともラクチンだ。また、アメニティも心を落ち着かせる効能があるカモミールを使ったシャンプー・コンディショナーなど、よりよい睡眠へと誘うアイテムが充実している。

いよいよ巨大ベッドへ。無数の細かい点が体のラインにフィットして体圧を可能な限り分散するベッドマットレスを独自開発。特に重い腰の部分は硬めになっていたりと、真っすぐな姿勢が維持できる。やけに軽い掛布団にも秘密がある。「アーチ状の縫製で、体に沿ってドーム型に布団が膨らんで軽く感じるはずです。また、体にフィットして快適な保温性が得られますよ」(広報担当者)。ちなみに枕は、6種類から選べる。そしていざ実際に眠ってみると…あまりの気持ちよさに翌朝寝坊。でも、心配いらない、チェックアウトは基本12時なのだ。【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】

※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです

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