映画「0.5ミリ」の主演・安藤サクラにインタビュー!監督を務める実姉・桃子との姉妹初タッグの感想は?
関西ウォーカー
ひょんなことからある事件に巻き込まれ、仕事や家などを失った介護ヘルパーのサワと、訳あり老人たちの交流を描いた映画「0.5ミリ」。他人の自転車をパンクさせる老人や、本を万引きする老人を見付けては脅迫し、その家に転がり込み、その生活に入り込んでいく。生きていくため“おしかけヘルパー”になったサワを演じるのは個性派女優の安藤サクラ。また、本作は彼女の実姉でもある安藤桃子が、監督を務める姉妹初タッグ作品。今回、サワを演じた安藤サクラに本作にかけた思いを聞いた。
―今回演じられたサワは、どのようなキャラクターでしょうか?
安藤「どこか訳ありのおじいちゃんたちに対して、悪魔のように近づき、天使のように優しく接する。豊かな心とさまざまな表情を持っている子ですね。サワは出会ったおじいちゃんたちからコートや車などをもらい、どんどん装備を増やして強くなっていくんです。監督はニューヒーローを生み出したかったと言っていたんですが、まさしくサワは現代社会のヒーローだと思っています」
―サワに振り回される訳あり老人役たちを、津川雅彦さんや、坂田利夫さんらが演じられていますが、共演してみていかがでしたか?
安藤「もちろんとても緊張しました。なかなか共演する機会のない津川さんや、坂田師匠たちと共演できるなんて、すごく贅沢ですよね。サワはおじいちゃんたちをどんどん振り回す役なので、おじいちゃん役の大先輩方と楽しくバトルできたらいいな、という気持ちで挑みました」
―姉妹で映画を作られてみていかがでしたか?
安藤「姉妹の仲がいいだけではなく、お互いに監督、女優としてリスペクトしているから“姉妹で映画を撮って、最強タッグだな!”と思える作品が生まれたんだと思います。姉はほかの作品では絶対に見せない表情など、私の持っているものをすべて引き出してくれました」
―監督は「0.5ミリ」というタイトルを心の尺度と捉えられているようですが、安藤さんはどのように捉えられていますか?
安藤「監督はこの映画を見た方々の、それぞれの解釈を聞き、驚いていました。あと0.5ミリずれていたら白が黒になることって、必ずあると思うのです。生きていくことは、こういう選択の連続だと思っています。私にとって「0.5ミリ」はその尺度ですね」
―この作品を終えて、どのようなお気持ちですか?
安藤「女優としてもあこがれる、理想的な主人公像だったので、演じられて幸せでした。監督が以前からずっと、私を使って映画を撮りたいと思ってくれていたことも知っていました。そのためにお互い頑張ってきた部分もあったので、やっと姉妹で映画を作ることができて、また新たな一歩を踏めました」
―最後にこれから映画をご覧になられる方へのメッセージをお願いします。
安藤「映画のキャッチコピーでもある“死ぬまで生きよう、どうせだもん”って言葉が、この作品に参加してから、自分の中でとても大切なものになっています。この映画は世代を超えたコミュニケーションをエンタテインメントに描いています。映画を見終わり劇場を出たら、自分がいつも見ていた景色が違って見えるような不思議な力のある映画だと思います。様々な世代の方に観て頂きたいです」
【取材・文=リワークス】
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