一人の花火好きの熱意が実現! 伊勢原で初の花火大会開催!!

横浜ウォーカー

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 神奈川県伊勢原市で、同市では初の花火大会「湘南いせはら芸術花火大会」が4/25(土)に開催される。

 この花火大会、見た目はほかの花火大会と一緒でも成り立ちが普通とはかなり違う。通常の花火大会は行政や地元の商工会が大会を立ち上げ運営を行っているが、この花火大会は1人の花火好きの「伊勢原の人に花火の美しさを知ってほしい」という思いから始まり、2年がかりで開催にこぎつけた大会なのだ。

 発起人は伊勢原市在住の高津弘人さん。印刷業を営む一般市民だ。

 実は高津さん、若いころに大病を患っていた。「そんな時に花火を見たんです。そうしたら一瞬、病気のことを忘れられた。“花火セラピー”っていうんですかね。それから花火のとりこなんです。誰でも花火を見ている瞬間って笑顔になるじゃないですか」。

 各地を回り始めた高津さん。そんな高津さんが「地元でも花火大会を」と実行員会を立ち上げたのは2年前の2007年。

 まず行ったのが、打ち上げ箇所の地権者との交渉。今回は伊勢原市から東北東に1.6kmほどの水田地帯で打ち上げられるが、この地権者はなんと103軒もいた! その1軒1軒のお宅を回り、すべての地権者から許可をとった。中には40回も通ってやっとOKしてくれたところもあったそう。「最後には『わかったよ、君は不動産屋になれるね』とあきれたように言われました」。

 もちろん、資金の問題もあった。こちらはイベントでの募金活動や全国の花火好きからの募金も多数あり、目標を達することができた。

 当日打ち上げられる花火は、高津さんがほれ込んでいる愛知の磯谷煙火店(いそがいえんかてん)の花火。「圧倒的なデザイン性のある花火です。登録商標でもある、音楽にあわせて上がるメロディ花火など、仕掛けもたくさん。ぜひ見に来てください」。

 大人になると計算が先に立って“夢”なんて語れなくなってしまうもの。それを乗り越えて開催にこぎつけた高津さんの熱意には脱帽だ。話し口調は穏やかだが、秘められた芯の強さがきっとあるのだろう。「本当に辛くて何度もやめようと思いました」という高津さん。週末の雲行きはいまひとつだが、晴れることを祈りたい!!【横浜ウォーカー】

 

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