中田英寿と人間国宝が“塗り師への道”を発足

元サッカー日本代表・中田英寿氏の日本文化を再発見する活動「ReVALUE NIPPON」と、日研総業の製造業専門求人情報サイト「e仕事」の共同プロジェクト、「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」。2014年4月14日(月)に発表されたこの取り組みは、日本のモノづくりの魅力を国内外に伝えるものだ。

2015年1月13日(火)、東京・上野の東京芸術大学大学美術館で本年実施のプロジェクト概要が発表され、トークセッションが行われた。2015年のテーマは、一流の“塗師”の育成。参加者は3月2日(月)～7月31日(金)の期間に、漆塗りと現代塗装を学ぶ講座を受講した後、今年5月から開催のミラノ国際博覧会(ミラノ万博)でジャパン・クオリティーの魅力を発信する予定だ。同プロジェクトには人間国宝の漆芸家・室瀬和美氏の他、塗装分野のスペシャリストが参画する。

中田氏は“塗り”を今回のテーマに選んだことについて、「漆塗りは、特に作品に職人の美意識が表れ、高いデザイン性を持つ伝統工芸品。興味を持っている外国の友人も多い」と説明。また同プロジェクトについては、「技術だけではなく、歴史や文化の重さを学べるいい機会」と語った。日研総業の清水浩二社長は、「日本人の繊細で美しいものを作る才能を、ミラノで発信してほしい」と参加者への期待を述べた。

参加者は、1月13日(火)から1月31日(土)までの期間、「e仕事」サイトで募集し、選考の結果、最大5人の参加者を決定する。われこそは、と思う人はサイトを覗いてみよう。【東京ウォーカー】