阪神・淡路大震災から20年。震災に直面した「関西ウォーカー」が考えた雑誌を作り続ける意義

関西ウォーカー

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1月17日(土)で阪神・淡路大震災の発生から20年を迎える。淡路島北部を震源地としたマグニチュード7.3の大地震は、神戸の市街地を中心に、兵庫県、大阪府、京都府などの地域に甚大な被害をもたらした。

1994年6月に創刊した「関西ウォーカー」の編集部は、創刊から1年も経たない時期に、未曾有の大災害に直面することとなった。地震の発生から1週間後の1月24日に発売を予定していた小誌は急遽お休みに。発売を休むことになったのは、通巻519冊(2015年1月16日現在)を発刊した「関西ウォーカー」では唯一の出来事となった。

地震の発生から3週間が経過した2月7日、震災発生後初の「関西ウォーカー」が発売されたが、神戸市内のライフラインの復旧がままならず、連絡のとれない状況が続いたため、誌面には兵庫県内の情報が掲載されない状態での発売となった。また巻頭では、当時の編集長・奥村準朗がお見舞いの言葉を寄せている。関西を突然襲った大災害への憤りや、災害時にあっても秩序を失わない、被災者のモラルの高さへの感動を言葉にしながら、雑誌の存在意義を以下のように綴っている。

<(前略)私共は今、出版人として改めて「関西ウォーカー」の存在意義を考えています。「元気な関西」を読者に伝える使命を背負った媒体が、この時期、何を発言すればいいのか悩んでいます。

「この非常時に遊びの雑誌なんて」

そんな正論も聞こえてきそうです。しかし、雑誌には刊行され続けなければならない宿命があるのです。人々に夢を与え続けねばならない責任もあります。震災で傷ついた全ての方々の、かすかといえど安らぎになりたい。衷心より願いつつ、私共は今後とも「関西ウォーカー」を発行させて頂く所存です。>

阪神・淡路大震災と、2011年3月11日の東日本大震災を経験した我々にとって、奥村元編集長の言葉から、改めて小誌の存在意義を考えさせられる。

小誌では昨年11月25日発売号で「神戸街あるきMAP '14-'15」と題した神戸特集を展開。20年目を迎えた神戸ルミナリエの情報と併せ、地震の被害から甦った神戸の街の注目スポットを紹介している。「関西ウォーカー」として、先の震災で亡くなられた方々へ謹んで哀悼の意を表するとともに、神戸のさらなる発展を祈りつつ制作した特集である。

【関西ウォーカー】

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