古民具骨董市で発掘!濃密な時間を旅した一品に出会う
東京ウォーカー(全国版)
「やまとプロムナード古民具骨董市」は、地域商店会や行政、出店者の協力のもと、地域商業の活性化を目的として、1998年に第1回が開催された。当初、67店舗だった参加店は年々増加し、今では280店舗以上になっている。幅広いジャンルと膨大な出品数を誇る、全国有数の骨董市にまで成長した。毎月第3土曜日の6時から16時まで、大和駅(神奈川県)を中心とした全長930mの東西プロムナードで開催され、多くの老若男女でにぎわう。東側プロムナードの特設ステージで開催される、趣向を凝らしたイベントも見どころの1つだ。
書画、陶食器、工芸品、西洋アンティークなど、さまざまなジャンルのアイテムが出品されるが、その中でも全体の3割を占めるのが、着物などの和装物。着物や羽織はもちろん、帯から小物まで、あらゆる種類の和装物がずらりと並ぶ。着物に関することなら、どんなことでもアドバイスしてくれるので、初心者でも安心だ。欲しい品が店頭にない場合でも、リクエストをしておけば次回までに用意してくれる。
また、人形や巾着などの小物づくりを趣味とする人に人気なのが端切れ。高級呉服や風呂敷に使われるちりめんから草木染めまで、種類も多い。ボタンやヒモなどのパーツ類も充実しており、創作意欲を刺激する。さらに、陶食器の掘り出しものも見逃せない。「日本の模様」をテーマに、毎月絵柄の異なる商品が出品され、各店自慢の品々がそろう。取材時は「乗り物」がテーマで、飛行機や自動車をデザインした食器が所狭しと並べられていた。店主いわく、「飛行機を絵柄にした食器は珍しい」という。ちなみに、2月のテーマは「梅と桜」とのこと。
時計や西洋のアンティーク雑貨にも注目したい。中には、店主自らが長年かけて集めたコレクションを惜しげもなく販売している店も。マニア垂涎の鉄道時計、女性用の懐中時計、からくり時計などをラインアップ。アクセサリーに加工するために、文字盤だけを買っていく人も多いのだとか。その他、陶器に絵を焼き付けたヨーロッパの美しい陶板画、アジアの水牛の角から作られたフィギュア、世界一の品質とも言われるミャンマーの操り人形、戦後の日本から持ち出され戻ってきた“オキュパイド・ジャパン”のアイテムなど、世界中のアンティークグッズが勢ぞろい。
濃密な時間を旅してきた魅力的な一品との出会いを求めて、「やまとプロムナード古民具骨董市」に出かけてみてはいかがだろうか。【横浜ウォーカー】
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