【関西珍百食】Menu2 「“ぐじゃ焼”&“かしみん”は  B級グルメのホームラン王や!!」

関西ウォーカー

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鉄板の上で円形に広がる生地を、アチチと両手でコテさばき。じゅわっとソースの焦げる匂いをかげば、気がつきゃビールを3杯飲み干している。ハフハフ、うめぇ! なにわのソウルフード・お好み焼きとはそういうもの。関西人は幼き頃から昼食、夕食とお好み焼き以外にタコ焼きなど、粉モンばかり食べて育ってきた。だからこそ、お好み焼きについて「知り尽くした」気になっている。東京から来た友人に、したり顔で「うまい店知ってんねん」なんて言ってきた。そこに落とし穴は隠されていた。落ちたのは、この僕だ(涙)。

姫路に「ぐじゃ焼き」なる粉モンがあると聞きつけ、メニューを考案した元祖店「森下」に急行。そこで知ったのは、新メニューではなく、姫路市民にとって昔から親しんでいるソウルフードだということ。アツアツの鉄板の上でに、ラードで炒めたキャベツ、ネギ、そして牛スジからとったダシで溶いた生地が敷かれる。ジュ〜っという小気味いい音に聞きほれていると、鉄板の上のお焦げを乗せて出来上がり。ソースをかけて、パクッ。うは、外側はパリッ、生地はとろとろで、食感も楽しい。これはビールが止まりません。ぐぎゅ、ぐぎゅ、ぐぎゅ…プハーっ! おかわり!!

大阪に戻ってくると、今度は岸和田に「かしみん」というソウルフードがあるとのこと。こちらも発祥と言われる店「大和(やまと)」に直撃。かしみん…なんてキュートな響き。クレープみたいなものだと勝手に想像していたら、薄く延ばした生地に、卵を産み終わって脂がのった“ヒネ”と呼ばれるかしわを乗せ、仕上げに牛脂のミンチも。焼き上げた熱で徐々に溶け出す牛脂の匂いに、すでによだれがだらだら。かしわのうま味を生かすため、味付けはソースのみとシンプルながら、この濃厚さにはやられます。

「ぐじゃ焼き」に「かしみん」。すっかり目からウロコがとれました。お好み焼き界を知り尽くした気でいたことが恥ずかしい…。関西のソウルフード、恐るべきうまさです。お好み焼きを食べてきたからこそわかるその違いを、ぜひ体験してみて!

【関西ウォーカー/薮 伸太郎】

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