「五月花形歌舞伎」に出演中の中村七之助! 自らを“普通の男の子”と語る!?
関西ウォーカー
映画「ラストサムライ」のエンペラー役で歌舞伎以外のファンも獲得した七之助。兄・勘太郎とともに次代を担う役者として着実に成長中だ。五月花形歌舞伎「小笠原騒動」の取材のために来阪。舞台上で可憐な女方を演じ、自らを「普通の男の子」と語る25歳に話を聞いた。
−おもしろそうな作品ですね。
「幽霊も狐も出てくるし、早替わりなどもあり、歌舞伎の魅力が詰まった作品です。自分もお客様に交じって生で観たいと思うぐらい。僕が楽しみなのは、兄と叔父の橋之助が演じる水車小屋の大立ち回り。客席まで水しぶきが飛ぶかな、とか。兄はずぶ濡れのあと、早替わりですね。舞台そでで観ます(笑)」
−今回は、悪役の“お大(だい)”と幽霊にもなって登場する“お早(はや)”の二役ですね。
「全員が二役なんですが、僕はわりと楽なのでもうちょっと出たい(笑)。役代わりの間も時間があるから、三役ぐらい演りたいです。やるからにはヘトヘトになるまでやりたくて。出りゃいいってもんじゃないですけど、いろんなことに挑戦したいんです、今は」
−歌舞伎以外のジャンルにも挑戦を?
「お話があって、時間さえ合えばやりたいです。歌舞伎をやっているとなかなか時間がないんですけど、どんなこともやってみたい。ただ、素顔で出るのは抵抗ありますけどね。化粧は人を変えるんですよ。だから素顔はほんと恥ずかしい。映画『ラストサムライ』の時、お客様もいないし、みんなが冷静にジーッと見ている中で演じるのは初めての経験でした。大変な仕事だなと思いましたね」
−子供のころ、女方への抵抗感はなかった?
「なかったですね。最初に決めたのは親(現・中村勘三郎)ですけど、まぁ3歳の時に自分の意志なんてないから(笑)。歌舞伎が好きで、真似してました。で、中学1年ぐらいの時に、子役もできないし大人の役もやれないという時期があったんです。その時に父親から『お前ら歌舞伎が好きか? 好きじゃなかったら辞めてもいいんだぞ』と言われて、『好きです、やります』と。自覚してやり始めたのはそのころからです。彼女や自分の好きな人たちに見てもらいたかった。女方を演じてて恥ずかしいとか、いっさい思いませんでした。これからも歌舞伎を好きだと言った気持ちを忘れずに、いろんなことができる役者になりたいと思っています」
−優等生ですねぇ!
「え〜普通ですよ〜(笑)。ロフトも行きますし、王将のギョーザも好きです。大阪でおすすめのお店、教えてください!」
【関西ウォーカー】
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