【その1】4/10になんばHatchでワンマンも! 最新アルバムを3/4にリリースしたWHITE ASHにインタビュー

関西ウォーカー

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生粋のロックとオリジナリティあふれる独特のグルーヴが魅力のWHITE ASH。“かっこいい”を追求した3枚目のフルアルバム「THE DARK BLACK GROOVE」を3/4にリリース。メンバー全員を直撃してみた。

_今回のアルバム、もう本当にかっこよすぎて。聴いて速攻で、担当のエディターに『メッチャかっこいいわ!』とメールを送ってしまったほど(笑)。

のび太「良かった(笑)! 曲作りに関しては基本、僕が全部作っているんですけど、僕はロックがすごく好きで。ロックって単純にもう『かっこいいものである』というイメージがあるので、自分たちもロックバンドとしてやっている以上、ただただ『かっこいいもの』を作るというのが大事なことだという意識が常にあって」

_まさにそのシンプルな格好良さを体現してくれている作品ですよ! バンドは大学時代からなんですよね?

のび太「そうなんです。バンド自体は大学の軽音楽部からスタートで、結成当初はイギリスのバンド『アークティック・モンキーズ』のコピーバンドとして活動していました。

その時はただ『こういう音楽をやりたい!』という衝動で、初心者がギターを持って、メンバーを集めたという(笑)」

_今回のアルバム、根本的には純正のロックでありながらも、多様なサウンドが面白かったです。

のび太「基本的な部分では、ロックが好きではあるんですけど、ジャンル関係なく自分が素直にかっこいいと思う音楽を色々と聴いてきました。僕の個人的な音楽体験的には、マイケルジャクソンがすごく好きなんですけどね(笑)。今作はロックアルバムではあるんですけど、その中でも多彩なジャンルの要素をミックスさせることで、自分たちが創る『ロックサウンド』が出来上がったんじゃないかな?と思っていますね」

_それぞれの楽曲のタイトルから察するに…わりと明確な世界観やストーリーを感じるものが多かったです。

のび太「楽曲制作ではまず、僕が持っている大まかなイメージをメンバーに伝えて、メンバーがそのイメージに合った音作りをしていくという流れですね。例えば一曲目の『Orpheus(オルフェウス)』にあったイメージは“これから何かすごいことが始まるんじゃないか”というような、ゾクゾク感が欲しいなって思っていて」

_始まりの合図、という感じですよね。スタートというよりも、闘いに向かう戦士を鼓舞するような絵が浮かびました(笑)。コロシアムみたいなところで佇む筋肉質な戦士が…(笑)。

のび太「そう!まさにそんなイメージですよ! 闘技場みたいなところで…コロシアムみたいなところで、これから戦うっていう戦士…それこそグラディエーターみたいなのがいて(笑)、それで、そのムキムキのグラディエーターが棒状の武器を持っているんですけど、その棒の先端に金具の装飾が付いていて、それを持ってこれから闘いに行く自分自身を鼓舞するために、その金具がついた武器で地面を叩くんです。リズムをとるように、こう…土の地面をドンドンって叩くと、必然的に先端部分に付いていた金具が『シャンシャンシャン』と鳴って…みたいな、そういうバスドラムを作ってくれって」

_“大まかなイメージ”って全然大まかじゃないじゃないですか(笑)! ディテールまでしっかりと(笑)!

のび太「そう、そうなんです(笑)。『オルフェウス』という言葉も、なんとなく、ふと自然と降りてきた感じで、その時は『オルフェウス』って何なのかまだわかっていなかったんです(笑)。ただ、その響きだけで“ああ、オルフェウスか…”って(笑)。その後に『オルフェウスって何ぞや?』と調べたら、自分が想い描いている世界観と合致していて。けっこう直感でつけた言葉や固有名詞の意味を後から調べてみたら、たまたま点と点が線になる、ということが多いです(笑)」

剛「今回は1曲1曲、のび太の中にある細かなイメージをもとに音作りをしていったんですけど、『Orpheus』に関しては特に『どうしようかな』って考えましたね(笑)。この曲のドラムは、打ち込みと生音をミックスしていて、一音にすごくこだわりが投影されているんです。先に言った“武器の金具”のイメージとなる音の部分をどうしようかなって考えた時に、まず鍵が思い浮かんだんです。それで、スタッフのみなさんから鍵を集めて、その集めた鍵の束を自分の靴ひもに結びつけて、バスドラの音に合わせて足拍子をとってみました」

_え! そうだったんですねあの音は(笑)。そんなアナログな手作りサウンドだったとは意外です。

剛「ですよね(笑)。ドラムセットという既存のものと合わせて、どれだけ新しい発見が出来るのか、ということへの挑戦でもありましたね。こういうのってちょっと原始的でアナログな手法なんですけど、だからこそ純粋に音楽を楽しめたっていうか、自分なりに模索して新しい音を生み出すという実験みたいな過程が面白かったですね」

のび太「いつもイメージで伝える感じが多いから、みんなは大変だと思います(笑)。“神聖な感じ”とか“近未来な感じ”とか。ディテールは細かいのに抽象的な雰囲気で(笑)。『Gifted(ギフテッド)』という曲は、それこそ“神聖な感じ”というイメージがまずあって。『部屋で音楽が流れていて、たまたまラジオをつけた時に周波数が合って他の音楽が入り込んでくる。それは部屋で流れている音楽とはまったく嗜好が違う音楽なんだけど、結果的に相互の音がマッチしている』というギターソロを考えてくれ、というイメージを」

_さらに難易度が高いじゃないですか…(笑)

山さん「(笑)。僕もそのイメージをもらってから、いろいろ試行錯誤しました。ギター2本を使ったんですけど、一本では自分で納得のいくメロディーを作って、もう一本では、一方とうまく重なっている部分と不協にぶつかっている部分とをうまく織り交ぜてみたんですけど、結果的に『それ正解!』ってなったので『あ、良かった』って(笑)」

※【その2】に続く

【取材・文=三好千夏】

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