シェイクスピアが和に!少年社中の「リチャード三世」
東京ウォーカー(全国版)
劇団少年社中がシェイクスピアシリーズの第3弾「リチャード三世」を東京・東池袋にて上演中。脚色と演出を手掛けた毛利亘宏に今作について語ってもらった。
――シリーズとしてシェイクスピアを取り上げる理由、また、その中で「リチャード三世」を選んだ理由やきっかけを教えてください。
演劇を続けていると、しっかりとシェイクスピア作品に向き合う機会が欲しいと考えるものです。少年社中でシェイクスピア作品をやろうと思ったのもそんなシンプルな動機でした。
古くから多くの人に愛される作品の深淵に触れたいと思い、今回も試行錯誤しました。敬遠されがちな難しい作品をできるだけ原形を崩すことなくエンターテインメントとしてお送りする。
それが少年社中でシェイクスピアや古典作品を上演する時のこだわりだと思っています。「リチャード三世」を選んだのは主人公の魅力に取りつかれたからです。
自分の中の“悪を貫く男”を理解したいという気持ちがこの作品に取り組む衝動になりました。結果として、彼の心根に迫る作品を作れたのではないかと思っています。
――美術、セット、衣装などに、少年社中らしさとして意識したポイントはどこでしょうか?
シェイクスピアを“和の世界”に落とし込もうと考えました。それによって少しでも日本人が物語の世界に入る足がかりになればと。
そういう意味で、ずっと少年社中の衣装をやっていただいている村瀬夏夜さんの衣装は必見です。和でありながら洋のエッセンスを入れた絶妙な仕上がりになっています。
――客演やメインとなる役者たちの役どころ、見どころをお願いします。
リチャード三世を2人で演じる作品になっており、ゲストの池田純矢さんには善の心を持つリチャードをお願いしています。
彼とは別の作品で長い付き合いになりますが、今まで一緒にやってきた作品の中で最も過酷なことをやってもらっているのではないでしょうか。
繊細な感情の浮き沈み、圧倒敵なパワー…彼ならではのリチャードになっていると思います。また、悪のリチャードである劇団員、山川ありそとのコンビネーションもはまっています。
池田さんに限らず、ゲストと劇団員がぴたりと配役にはまっており、稽古場での創作活動はそれぞれの知恵を振り絞る真剣勝負になっています。
――稽古場で何か変わったことや面白いエピソードがあれば教えてください。
長谷川太郎の一発ネタは稽古場限定のネタがほとんどです。厳選した一発ネタを本番で披露させていただきますのでご期待ください(笑)。
――今年初の劇団公演ですが、2015年の展望をお聞かせください。
これからも少年社中ならではの熱のあるエンターテインメントをお送りしたいと思います。シェイクスピアの作品ではありますが、誰もが楽しめる内容になっていますのでぜひともご来場ください。
【東京ウォーカー】
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