サードウェーブの一歩先へ!コーヒースタンドのある生活
東京ウォーカー(全国版)
小さな街のコーヒースタンドには、カフェとはまた違った、コーヒーとの付き合い方がある。
人との出会いを生むBARのような場所、あるいは生活のリズムを作る空間かもしれない。
注目のショップを手がける2人のキーパーソンに、その魅力を聞いた。
<BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK SENDAGAYA>
交差点の角の小さな敷地を見て、ランドスケーププロダクツ、岡本仁さんの頭に浮かんだのは、カリフォルニアのサードウェーブ系コーヒー店だった。
「初めて見た時、あまりのかっこよさに驚いた。体育館のような場所に大きな焙煎機、古いエスプレッソマシン、入れ墨のバリスタ、ペーパードリップのコーヒーを楽しそうに待つお客さん。すごく新しい感じがして。お店を作る時にコーヒーのプロなら味から入ると思うんだけど、僕はコーヒーを飲む、あの空気をそのまま作りたいと思った」
完成したのは、街角のコーヒースタンド。コーヒーはお客さんの目の前で入れるドリップと、エスプレッソの2種類。
常連客が「こんにちは」と入ってきて、コーヒーを受け取ると「行ってきます」とまた元気に出かけていく。
「1日を文章に例えると、コーヒースタンドって句読点みたいなもの。文章って句読点がないと読みにくいでしょ。立ち寄ってコーヒーを買うことで1つ『。』を打つことができて、また気合いを入れる。そんな役割がこの店にはあると思うんです」
<Little Nap COFFEE STAND>
代々木公園のすぐ近くにある小さなコーヒースタンドは、オーナーバリスタ、濱田大介さんの好きなものでいっぱい。
キューブ形のステレオ、壁にかかったアートや工具、大量のCD。カウンターには、エスプレッソマシンとコーヒー豆が並ぶ。
「自分のやりたいことだけをやろうと思って。ここはコーヒーに集中できるアトリエであり、公園横の売店ってとこかな」
コーヒーはシングルオリジンのドリップと、ブレンドを使うエスプレッソドリンク。コーヒーを片手に、博識な濱田さんと客のおしゃべりは弾む。
「外国人やクリエイターのお客さんが多いです。僕も昔、音楽をやってたからBGMにはこだわりがあるので、その話をしたり。お客さん同士で“その音楽作りなよ!”とか討論会が始まることも。コーヒーを通して人がつながって何かが生まれてる。みんなコーヒーが好きだけど、コーヒーの横につながるカルチャーも好きなんです。店が狭いから、長居されると困るけど(笑)」
一杯のコーヒーに、いい出会いが付いてくるのかもしれない。【東京ウォーカー】
この記事の画像一覧(全8枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介