ファン待望の劇団拙者ムニエル本公演がスタート!
東京ウォーカー(全国版)
6年間の沈黙を破り、劇団拙者ムニエルが本公演「わくわくステーション」を4月17日(金)から下北沢駅前劇場にて上演している。久しぶりの劇団公演を手掛けた村上大樹に心境を聞いた。
「6年ぶりの本公演、テーマは“かざらず、自然体”です。昔を振り返ると、『どうしてそこまで』と首をかしげたくなるような猪突猛進型のスタンスで、劇団公演と向き合っていた気がします」
具体的には?「例えば無駄に、延々と繰り返される『エチュード』という作劇方法。公演までの時間がない中、よくあれだけ劇団員同士で無意味にぶつかりあっていたものだと思います。みんな年齢を重ねたこともあって、今回は、もう少しリラックスして臨みたい。できることはやるけど、できなさそうなことはやらない。深追いしない。平均年齢39.2歳の我々が無理なく楽しめる、明るく健康的な稽古場を心がけていました」とのこと。
劇団としての稽古も当然久しぶり。劇団員の成長ぶりを村上はこう語る。
「稽古をやって思うのは『みんな変わってないな』ということ。最初こそくすぐったい感じはありましたが、いざやってみると『あぁ、こうだった』と思うことだらけです。面白いところや素敵なところ…得意分野や苦手分野なんかも。それは絶対お互いに感じているはず。一瞬でその感覚がよみがえったのはビックリしました」。
それぞれの役者について、「加藤啓は劇団きっての奇天烈キャラに、加齢による「渋さ」と「深み」が加わり、さらに良く分からないことになっています。澤田育子は自分のユニットをやるようになって、頼もしくなったというか、演出の意図をくみ取ってくれる感じが前より増した気がします。“小料理屋のおかみさん的なしっとり感”も前はなかった感じです」と熱っぽく語る。
さらに、他の3人については「千代田信一はいい意味での“オジさん感”が一番出ている人。伊藤修子はもうずっと昔からこんな感じです。彼女はオーディションでムニエルに入った時から仕上がっていました。山岸拓生は昔から“顔がうるさい”イメージの山ちゃん。顔のうるささは相変わらずです。お父さん、お兄さん、上司、部下…どんなカテゴリーにも収まりきらない彼をどんな役で使うのがいいのか、いつも試されている気がします。最後に、寺部智英には得体のしれない存在感があります。我々は6年ぶりでも面白かったです。面白いっていうか“キモ謎面白い”感じです」と笑顔で続けた。
かつての拙者ムニエルを知らなくても、不思議なキャラクターでここ最近のバラエティ番組で注目されている伊藤修子を見ている人も多いのではないか。
彼女の魅力をいち早く見出していた村上は、「『笑っていいとも!』『ダイナマイト関西』『IPPONグランプリ』など、全国区のバラエティ番組やお笑いイベントで、その存在感を示しています。断言します!拙者ムニエルの舞台の彼女が一番面白い!今回、オムニバスの一本は、彼女を主演に据えた作品になる予定です。テレビでは決してみられない女優、伊藤修子の『世の中にはこんなに面白い人間がいるんだぞ』というところを、ぜひお見逃しなく!」と太鼓判を押す。
さらに、そんな劇団員たちに加え、今回は強力な客演陣も公演を盛り上げてくれる。
「コバケン(小林健一)さんは、昔から同じ時代の小劇場シーンを一緒に走って来た先輩劇団、動物電気の看板俳優。意外とごく最近までがっつりご一緒する機会はありませんでした。今回は先輩の胸を借りるつもりで出演していただくことに!確かな演技力を武器に、ボケもツッコミも自在に繰り出せるところは、さすがのひと言です。劇団員に担えない部分をすべて担ってもらってるのでほぼ出ずっぱり」
浅野千鶴も登場する。「キュートでとても今年で31歳に見えません。アラフォーだらけの稽古場で、懸命に、健気に、でもかなりマイペースに若いのにしっかりしたお芝居をしていただいています。『狙ってないように見えるのに面白い』という、天性のコメディエンヌだと思います」。
出演者平均年齢39.2歳が「アラフォーのわくわく」をテーマに展開する舞台。
「せっかく6年ぶりにやる以上は、まず自分たちが楽しまないと。お客様ももちろん大切ですが『なにより自分たちが楽しめる』舞台を目指すことが、結果、見た人も楽しめる公演になるのかなと、そういう思いでやっています」という言葉で締めくくった。【東京ウォーカー】
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