玉城ティナも登場！イオンモール沖縄ライカムオープン

4月25日(土)、沖縄・北中城(きたなかぐすく)村にある米軍泡瀬ゴルフ場跡地にイオンモール沖縄ライカムがグランドオープン。巨大モールの前には、午前9時のオープンにも関わらず、“その瞬間”を心待ちにしていた1万1000人もの人が訪れ、早朝から行列を成した。

イオンモール沖縄ライカムは国内142番目のモールで、赤瓦の屋根に県内最大級のシーサー、ヤシの木が並ぶ景観など、南国沖縄らしさにこだわった演出が施されている。

吹き抜けで開放感溢れる施設内には、アパレルや雑貨、グルメなど沖縄初出店70店を含む約220店舗が揃い、地元の人のみならず、在沖外国人や国内外からの観光客がゆったりと過ごせる空間になっている。

グランドオープン当日、テープカットに先駆けて行われたオープニングセレモニーでは、地元小中学校の吹奏楽部による演奏や、村指定無形文化財・熱田(あった)の南島の演舞が披露された。

テープカットでは、沖縄県知事・翁長雄志氏、北中城村長・新垣邦男氏ら関係者に加え、来場客代表やゆるキャラも登壇。翁長知事は「(沖縄本島)中部圏内、または、沖縄経済発展のけん引役となることを期待しています」と挨拶。

ファンファーレとともに開場されたエントランスから大勢の客が足早に店内へと入場、瞬く間に、各フロアは多くの人で埋め尽くされた。

1Fにある、アメリカ・ロサンゼルス発のアパレルショップ・FOREVER 21は沖縄初出店。人気店舗の前にはすでに長蛇の列が。先頭にいた20代のオシャレ女子3人は「朝5時に来ました！　お目当てはFOREVER 21です！」と期待感に胸を膨らませていた。

沖縄出身のモデル・玉城ティナによるテープカットで開店すると、たくさんの女性客が店内へ押し寄せ、気になる洋服をチェックしていた。

2FにあるSanuk(サヌーク)は、アメリカ・カリフォルニア発のサンダルショップで、専門店としては日本初出店。足底にヨガマットを使用し、足首をカラフルな布で包んだサンダルは女性に大人気の商品。来店客の6割がアメリカ人だという。

ピザ、とんかつ、ステーキなど、さまざまなジャンルの飲食店がズラリと並ぶフードコートには、家族連れに若いカップル、年配のグループなど幅広い年齢層の人たちが訪れ、十分に用意されていた客席はすぐに満席。米軍関係の外国人の姿も多く見られ、彼らには特にラーメンが人気を博していた。

隣の沖縄市から来たという30代の女性は、「これまで米軍施設で入れなかった敷地。基地が返還されて、今日のように皆が笑顔で過ごしている様子を見られて嬉しいです」とコメント。うるま市在住の60代女性は、「欲しかったものがオープン初日の格安価格で購入できました！」と、お目当ての商品を手に、満足げだった。

オープン後に行われた記者会見で、イオンモール株式会社社長・吉田昭夫氏は「沖縄らしさやリゾート感を意識した。一番の目玉は絶好のオーションビューで、全国のイオンモールの中でもこれが見られるのは、ここ沖縄だけ。地元・沖縄の人が何度来ても飽きないように365日イベント開催に力を入れる。

また、今後は免税手続きカウンターも設置し、インバウンドで訪れる観光客がストレスフリーな状態をつくる。目標来場者数は年間1200万人！」と今後の展望を語った。

構想の発表から約8年の時を経て、沖縄に誕生した巨大ショッピングモール・イオンモール沖縄ライカム。地元の期待と不安を一身に受け、ここに新たな歴史が刻まれた。【東京ウォーカー】