車中泊“軽キャン”がブレーク!100万円台で購入できる
東京ウォーカー(全国版)
山登りをはじめ、バーベキューやキャンプなど、すっかり一般層にも定着した感のある「アウトドア」。せっかくなら一度はキャンピングカーで泊まってみたい!という願望を抱きつつも、ハードルが高くて二の足を踏んでいる人も多いはず。
だが、そこに強い味方が現れた。近年売り上げを上げている、軽自動車のキャンピングカー“軽キャン”だ。その機能性や価格帯などの分析とともにブームに迫った。
キャンピングカー市場は、2013年に約300億円を突破。前年比では約10%、2011年と比較すればおよそ90億円も拡大するほどの成長を続けている。その支えとなっているのが、スズキ「エブリィ」やホンダ「バモス」などの軽自動車をベースに改造した“軽キャン”だという。
最大の魅力はやはり低価格であること。燃費や維持費だけでなく、本体価格も普通のキャンピングカーが約500万円前後なのに対し、新車でも100万円台から購入可能と圧倒的に安い。また、普通の軽自動車とサイズも変わらないので運転しやすい。
まず定番なのが、大人が4人も就寝可能なルーフベッドが付いた「インディ727」。「ACMint」は、後部座席がフルフラットで、大人2人がゆったりと就寝でき、コンパクトキッチンも装着できる。他にも、箱型から変形し、横に拡大&三角屋根が出現する「かるキャン・ロフト」など、さまざまな種類があり、ユーザーのニーズに細かく応えてくれる。
そんななか、最近特に話題になったのが、今年2月に行われた「ジャパンキャンピングカーショー2015」でホンダが発表したコンセプトカー「N-TRUCK」だ。
「N-BOX」をベースに、専用のキャンピングトレーラー「N-CAMP」を装着することでキャンピングカーとして使用できる。そのデザインが「カワイイ!」「シャレオツ!」と、商品化を望む声が多く上がった。残念ながら、今のところ販売予定はないが、軽キャンピングカーの未来が見えたと言える。
このような完成車を購入するのもいいが、元々所有している軽自動車を改造してキャンピングカー仕様にするのも一つの手だ。
最近は特別な工具などを使わずに、自分で組み立てられるキットも登場。取り外しも簡単にできて、1台で日常&レジャーどちらでも利用できる。(自作する場合は違法改造になってしまうこともあるので注意してほしい)
車中泊での旅にぴったりな軽キャン。日本一周を目指して旅する強者も多く存在する。「東京~青森~大間~北海道といった経路で半年くらい車中泊で各地を回ります。6年ほど前から始めて、すでに15万キロ走破しています」と語るのは、ブログ「軽キャンで車中泊!秘密基地化日本一周放浪マニュアル」を運営するAさん(40代男性)だ。
実際に車中泊をする際には注意が必要。「世間では『車中泊』と『オートキャンプ』を混同している人が多いんです」と教えてくれたのは、車旅専門家の稲垣朝則さん。多くの道の駅では、火の使用などが禁じられているのだが、それを確認せずに車外で調理をしたりとアウトドア行為をする人もいるそうだ。
「車中泊が認められていない場所もあります。認められていても、その場のルールを確認しましょう」と稲垣さんは語る。
そして、車中泊をする際に必須なのが防寒具。たとえ真夏であっても、天候や標高によっては夜間や明け方は想像以上に冷え込みがキツい。そんな時はダウンベストが便利。防寒性はもちろんだが、袖がないので狭い車内でも動きやすいのだ。また、布団を持ち込む人もいるが寝具は寝袋がベスト。コンパクトにまとめられ、収納に困らないだけでなく、広げて使えば2人用の掛布団代わりにもなる。
では、実際に車中泊をするのに最適な場所はどこなのか。稲垣さんによれば観光地近辺にある“観光駐車場”がおすすめだとのこと。例えば、諏訪市湖畔公園(長野)や、立山黒部アルペンルート(富山)の近くにある駐車場は、風光明媚でロケーションも抜群。
特に混雑する時期でも早朝など観光客が少ないなか、その光景をゆっくり楽しめるのは、車中泊ならでは大きなメリットだ。日本一周は無理でも、2・3日間、軽キャンでプチトリップを楽しむのも悪くない!【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】
※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです
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