【WEB連載:はーこのSTAGEプラスVol.8】西村雅彦が企画・主演の舞台が6/2・3大阪に登場、鈴木杏樹も初舞台!

関西ウォーカー

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俳優・西村雅彦が芝居好きの仲間と共に、2002年から続けている企画・主演シリーズの第10作目「Walk oN!~さぁ、新しいキミに会いに行こう~」。今回、西村が大木玉樹と二人で演出も手掛け、鈴木杏樹が本作で初舞台を踏むことでも話題です。

夢を追い続ける50歳を過ぎた男、支えながらも自分も新たな一歩を踏み出そうとする妻、30歳で自分の夢を持てなくなった男。物語はこの3人を軸に展開していきます。お手頃なチケット価格と共感を得られる内容で、演劇初心者の方にぜひ楽しんでほしい舞台です。今回は小ぶりの空間で作品をより身近に感じてほしかったので、ABCホールで2日間2ステージ。小ぶりの空間は、作品をより身近に感じることができるはず。シャイな西村が、絶妙の間で応える会見は笑いに満ち、まさに彼のシリーズ作品のように温かでした。会見でのコメントを、まとめて紹介します!

【ドリス&オレガ企画シリーズのこと】

「ボクらは、お芝居を観たことのない人たちのために全国を回ろうと思って、2002年から小さなカンパニーでスタートしました。基本的に、ボクらの作品には悪人は登場しません。善人と言われる、ごく普通の人たちが登場するお芝居です。

地方をたくさん回ると、各地で様々な反応があります。最初、大阪では笑いに厳しいから、とか笑いを意識しましたけど、自分たちは笑いを求めるんじゃなく、心地よさを求めるんだ、と。ウケることではなく、作品に込められたメッセージを伝える。観て良かった、と思っていただくことが、まずありきで。でも、笑ってもらえる方がいいけど(笑)。

今回も、裏に込めた思いをうまく表に出していけば、きっとおもしろさにつながっていくと思います。真剣さが笑いにつながるんじゃないかな」。

【鈴木杏樹のこと】

「前に飯島直子さんにも初舞台で出演していただいたこともあり、せっかくだから、誰か初舞台の人いないかな、と探していました(笑)。初舞台の人は色に染まってなくて、自分が置いてきてしまったものや、必要なものをもう一度思い起こさせてくれる。初舞台の方と同じ作品に向かうと、自分にとってもプラスになることがありますので。

鈴木さんとは、10年ぐらい前に2~3度、テレビドラマで共演したことがあったんですが、その時に好印象を持っていただいていたんでしょうか(笑)。今回、久しぶりの再会で、こんなに大人びちゃったの?っていう印象でした。キャリアがあるし、たくさんオファーがあっただろうと思うのに、ありがたいことです。どうしてこれまで舞台をやらなかったんだろうと、不思議で。なぜなのか興味はありますが…理由は聞いてません(笑)。

鈴木さんは、理詰めで物事を考える人。感覚的に動いて考える自分と真逆に位置していて、こういう人もいるんだなぁと楽しくて。勘が良くて、飲み込みも早い、立派なもんです。負けないように引っ張って行かないといけないなと。鈴木さんの変化が楽しみです。大阪はいつも上演したい地域ではあるんですが、今回は、芦屋市出身の彼女のたっての思いもあって、関西でやることになりました」。

【演出のこと】

「演出はこのシリーズで2回目です。1回目は6年前の「夏の穴」(関西未上演)で、評判よかったんですよ(笑)。で、一昨年に高校演劇の人たちとラジオドラマを演出して、いろいろ賞をもらってうれしくなって、調子に乗って(笑)。賞は作品がよかったからなんですけどね(笑)。で、欲が出てきて、そこから学んだことを生かしたいと思って。

今回、2人ならやる、と。自分が出ているところは大木玉樹さんに頼んで。言葉が大事だなと思っています。お客様にちゃんと届くように。演出の目的としては、思いをひとつにしたい。愛と熱意を持って相手と作品と真剣に向き合っていく。それさえ外さなければ大丈夫と思います。でも、緊張してますよ(笑)」。

【この作品から伝えたいこと】

「年齢を重ねると共に希望や夢を置いていってしまうと思うんですが、希望の光は誰にもその見つめる先にあるはず。そのことを今いちど思い起こしてほしいと思って作りました。そして、友達はなくてはならないもの、という作家の思いも入っています。

厳しい世間の風の中でも、支えてくれる人がいると立っていられる。ボクも最近、そう思うようになれました。籠ってしまう男で、かといって寂しがり屋のどうしようもない男なんですが(苦笑)、そうやって生きてきて、これまで恥ずかしくて言えなかったんですけどね。だからこの作品を観て『友達っていいもんだね』って感じてもらえればうれしいです。舞台の上では当たり前の日常が繰り広げられるので、共感してもらえれば、と。今回は歌も踊りもあります。ボクも、ちょっとだけ、踊ります(笑)」。

【料金は全国一律5500円】

「高い、ですか!? 20歳前後の人たちにも観てもらいたいと思って。ほんとは高い方がいいけど(笑)。でも、たくさんの人に観てもらえる方が、もっといいじゃん、と思って」。

【取材・文=演劇ライター・はーこ】

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