清澄白河に「ブリジェラ」旋風! ヒットの秘密に迫る
東京ウォーカー
ブルーボトルコーヒーの上陸を受け、今や“コーヒーの聖地”として知られる清澄白河。そんな同エリアに、行列のできるジェラート店が誕生した。温かいブリオッシュにジェラートを挟んで食べる「ブリオッシュ・コン・ジェラート」の専門店、ブリジェラだ。
5月3日のオープン初日は2・3時間待ちの行列ができ、開店から約1カ月が経過した平日昼の取材時も、常に客足が絶えなかった。
ベビーカーを押す母親のグループや、近所の工事関係者など、都心のスイーツ店とは異なる客層で、店内は賑わいを見せていた。コーヒータウン、清澄白河に新たな旋風を巻き起こす、人気の理由に迫る。

「ブリジェラ」はイタリア・シチリア島の定番スイーツ
これまで日本人には馴染みのなかった「ブリオッシュ・コン・ジェラート」だが、イタリア・シチリア島では、デザートとしてはもちろん、朝食や昼食にも食べるほど身近な食べ物なのだとか。
このスタイルを日本でも広めたいと考え、同店をオープン。女性客1人でも入りやすく、気軽に食事ができる店を目指しているという。
広報担当者は、「ブリオッシュ・コン・ジェラートは、流行のキラキラしたスイーツとは異なり、見た目も素朴。1号店の場所を考えた時、このシンプルなスイーツを受け入れてもらえる土地として、清澄白河を選びました」と話す。
ビジュアルだけでなく、ジェラートの作り方も至ってシンプル。旬のフルーツにこだわる同店では、冷凍品は使用しない。素材の味を生かすため余計な手は加えず、職人が毎日手作りしている。
さらに、現地のスタイルを踏襲しつつ、日本人の舌に合った味を追求。イタリアのブリオッシュはパサパサしていて大きすぎるため、「クロワッサンドーナツ」で知られるアンジェリーク東京と共同開発を行った。
Mサイズ(2フレーバー)の「ブリオッシュ・コン・ジェラート」(550円)を手に持ってみたところ、ジェラートがたっぷり入っているにも関わらず、想像以上に軽い。食べ歩きしやすい形とサイズも、スイーツファンの心を掴むポイントといえるだろう。

行列スイーツ「ブリオッシュ・コン・ジェラート」を実食!
早速一口食べてみると、サクサクの温かいブリオッシュ生地と、すっきりとした甘さのジェラートが相性抜群!作りたてはブリオッシュとジェラートの温度差が際立ち、次第に溶けたジェラートがじんわりと生地に染み込んでいく。時間の経過と共に、異なる味わいを楽しめた。
この日試食したフレーバーは、定番のヘーゼルナッツと、季節限定のトマト。6月から発売を開始した新フレーバーのトマトは、甘味と酸味のバランスが絶妙。ブリオッシュと一緒に食べると、新感覚のサンドイッチのような味わい。まさに食事とデザートの中間といった印象だ。
定番人気のフレーバーは、ピスタチオとヨーグルトとのこと。ヨーグルトはミルクベースで、ブリオッシュと好相性なのだという。店頭では、定番10種類に季節限定の6種類を加えた、全16種類をとりそろえる。何度も足を運びたくなる、バラエティー豊かなラインアップがうれしい。

今後は2号店、3号店も考えているそうだが、清澄白河店に関しては、「人と人とのつながりを大切にしながら、地域に根付いた店にしていきたい」とのこと。
店の外に広がるのは、寺院や昔ながらの商店が立ち並ぶ、下町ならではの住宅街。この地に流れるゆるやかな空気と調和する、独特の魅力が同店にはある。
ブリオッシュとジェラートを組み合わせた“ハイブリッドスイーツ”との見方もできるかもしれないが、目新しさの裏にあるのは、厳選した素材が生む本物のおいしさ。豆の産地や抽出方法にこだわる “サードウェーブコーヒー”の文化とマッチした、上質でスローなスタイルが、人々を魅了しているのかもしれない。【東京ウォーカー】
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