セグウェイに続け!“次世代”電動モビリティの競争激化

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

電動式で小型(1~2人用)の新しい移動機器として生み出された電動モビリティ。ここ数年で急激に進化し、実際に買えるマシンも登場している。クルマやバイクに替わるかもしれない近未来の乗り物の魅力を徹底解説する。

電動モビリティの形態は多種多様で、最先端のモデルは実用とレジャー利用を問わない。特にパーソナルモビリティと呼ばれる1人用マシンの開発が著しく、今年は例年以上に新モデルが続々と登場し、盛り上がっている。

なかでもアメリカのメーカーが発売したマシンに触発されて、次世代一輪車はグローバルレベルで開発競争が激化。さらに、三輪やスケートボードタイプ、足首に車輪を付けるだけのものなども登場しており、数歩の移動が“電動”になる時代の到来は、そう遠くないかもしれない。

一昔前では想像もつかなかった、洗練されたフォルムと機能性を兼ね備えた革新的なマシンがラインアップ


さて、この世界のパイオニアと言えばセグウェイだ。デビューから15年近くたった今でも、ワールドワイドで圧倒的な人気を誇る王者的存在だ。

現在までに累計約10万台を販売し、警備やレジャーツアーなどで使用されている。コンパクトで軽快な乗り心地と、環境に優しいという画期的なこのマシンは、公道走行を可能にするため、世界各国の道路交通法を変えるほどの影響力を発揮したのだ。残念ながら日本では現行法がネックとなり、一歩出遅れているのが現状だが、今後の規制緩和に期待したい。

電動モビリティにまつわる世界の動きだが、一部地域を除き、公道などでセグウェイ走行が認可されている本家アメリカをはじめ、渋滞緩和を目指すヨーロッパではダイムラー、ルノー、BMWといった多くの大手メーカーが電動モビリティ市場に参入した。その中でもヨーロッパトップのEV(電気自動車)市場を誇るフランスでは、カーシェアリングと組み合わせた次世代モビリティの研究開発が真っ盛り。日本もトヨタがフランス・グルノーブル市で参入し、かなりの手応えを得ている。

長い間、道路交通法による影響で、いろいろと立ち遅れてきた日本の電動モビリティ事情。とはいえ世界の波に押されるように、今年7月にその規制が緩和され、日本各地で電動モビリティの公道実証実験が行われるようになってきた。例えば横浜市では、超小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」を借りて、好きな場所で返却できる「チョイモビヨコハマ」というカーシェアリングが人気を博している。

一方、トヨタ自動車はパーク24が展開する「タイムズカープラス」で9月末まで「i-ROAD」のシェアリングサービスを実施中(貸出条件あり)。ハンドル操作が独特な仕様のため、初回に座学や実技講習を受ける必要があるが、近未来マシンに気軽に乗れるまたとない機会を逃す手はない。

これらの実証実験以外にも、今年は実際に買えたり、乗れたりできるマシンの発表が多い。その魅力的な製品をここで一挙に紹介しよう。

まずは国内初の電動一輪バイク「ONE-WHEEL(ワンホイール)i-1」。細部にまで日本の技術が駆使され、ハンドル、アクセル、ブレーキの操作に世界初の国際特許技術機能を搭載、滑らかな走行が特徴だ。走行速度は時速20kmながら、総重量はわずか20kgほどとバイク車両としては世界最軽量レベル。ことし5月に始まったモニター募集販売は終了したが、追加募集販売が10月頃に、来春以降には市販化する。歩道を走れる補助輪付きモデルも開発中で、早ければ来春頃には販売が始まるそうだ。

次に、同じ電動一輪でも立ち乗りタイプの「ninebot one(ナインボットワン)」。ことし4月にセグウェイ社を買収した中国のNINEBOT社の製品で、スケートボードのような感覚で楽しめる。内部のジャイロセンサーが傾きを検知して車体をコントロールするため、操作は重心移動のみ。乗り始めは多少練習を必要とするが、慣れてしまえばSF映画のワンシーンのような世界を味わえるはずだ。エンターテインメントとしての活用がメインで、世界的に次世代のアウトドアスポーツの一つとして注目されている。

さらに免許不要で実際の公道を走れるタイプも登場。パワフルな四輪駆動の「WHILL Model(ウィル モデル)A」は、7.5cmの段差をなんなく乗り越えられ、砂利道や芝生も走行可能。さらに独自開発の前輪に付いた24個の小さなタイヤで、小回りを利かせることができ、行動範囲をグンと広げられるパーソナルモビリティとなっている。操作は簡単で、行きたい方向にコントローラーを傾けるだけ。専用アプリを使えば、ちょっと隅に寄せておくといったリモートコントロール機能なども使える。

現在、研究開発が進められている段階で発売は未定だが、2013年に発表され話題になった「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」も見逃せない。ASIMOに代表されるロボット研究から生み出したホンダ独自のバランス制御技術により、身体を傾けるだけで動き、スピード調節も可能。真横や斜めなどにも動くことができる。搭乗しても周囲の人と目線の高さが同じになるので、人が行き交う場所などの移動にも最適だ。2014年4月からは事業者向けにレンタルサービスを始めている。

各メーカーから発表が相次ぐ今、次世代の乗り物を先取りしてみてはいかがだろうか?【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】

※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです

この記事の画像一覧(全8枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る