稚内～サハリン、国境地域を訪ねる希少旅

日本で初めて“ボーダーツーリズム(国境観光)”に取り組む、特定非営利活動法人国境地域研究センターは、「稚内・サハリン」スペシャルツアーを8月31日(月)発、9月9日(水)発の2本立てで実施する。

ボーダーツーリズムは、2013年12月の対馬・釜山ツアーを皮切りに始まった新しい観光の試み。本ツアーは、日本とロシアの変わりゆく地域の歴史、文化、食などを追及する。今回は、「サハリン国境紀行 2つの国境を超える旅(8月31日発)」、「ハートランドフェリーで行く北帰行 宮沢賢治の足跡をたどる旅(9月9日発)」2ツアーを企画した。

「サハリン国境紀行」では、通常行けない北緯50度線の旧日露国境を、地元のサハリン写真家・斉藤まさよし氏とともに訪ねる。

「宮澤賢治の足跡をたどる」では、鉄道ライターで宮澤賢治についての著書もある藤原浩氏と一緒に、ゆかりの地を旅する。

ボーダーツーリズムは、国境に接した境界地域を交流拠点と考え、境界地域ならではの体験を楽しもうという旅行スタイルだ。国同士が陸続きに繋がり、目に見える国境が存在する大陸では、一般的な旅行スタイルとして定着している。しかし四方を海に囲まれた日本では、これまで旅行商品化されることはほとんどなかったと言う。

国内観光と海外旅行をセットにした新しいツアーのかたちとして、今後注目すべき旅スタイルになるだろう。【北海道ウォーカー】