松尾スズキの絵本が舞台化!王子様役で出演する栗原 類にインタビュー

関西ウォーカー

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大人計画の松尾スズキが、絵本を書いていた! それが「気づかいルーシー」。主人公はルーシー、そして育ての親のおじいさんと、その馬を軸に繰り広げる、ちょっと残念な気づかい合戦の物語だ。松尾ならではのブラックユーモアあふれる童話を、松尾の演劇ゼミの教え子で劇団“はえぎわ”を主宰するノゾエ征爾が演出、今回初めて舞台化する。個性豊かなキャストのなか、ネガティブキャラで知られる栗原 類が、岸井ゆきの演じるルーシーと恋に落ちる余命3か月の王子様役で出演、関西の舞台に初登場。今回、公演会場となる兵庫県立芸術文化センターでは0歳児から観劇OK、観客と一緒に盛り上がるシーンもある。栗原が「一番心配」と言う歌稽古の始まる前日に合同会見で来阪、話を聞いた。

Q:どんな内容の作品ですか?

小さいお子様にも気づかいというものを改めて教えることができるような、素晴らしい絵本なんですけど、同時に大人の方も気づかいとは何なのかとか、言葉の意味を深く感じられる。舞台の台本も、絵本とほぼ同じ内容で、そこに歌とかが入ったりします。世界観そのもの、ブラックさと心温まる部分の、陰と陽をうまくあらわしているような感じがしていて、どんな年齢の方でも楽しめるような、すごく楽しい作品だなと思いました。

Q:王子様という役柄は?

王子役は初めてなんですけど、難しいですね、ボクこういう王子のような人に会ったことがないので。ある意味、月イチで飲むにはすごく楽しそうな人ってふうな感じがするけど(笑)。悪気はなくて、まっすぐな人だけど、ちょっと変わった人。現代の男の人の良い点と悪い点を混ぜようとして、そのバランスが爆発しちゃったというふうな感じで。どうなるのかすごく楽しみです。

Q:歌は得意ですか?

歌に関しては100%言えるのが、うまくない。すごくヘタです。今回は生演奏があるので、怖いなと。歌が一番心配、うまく合わせられるのかが不安で。見に来てくださるお客様、特に小さいお子さんとか、ボクの歌声で気絶しないかなと(笑)。

Q:新たなチャレンジ?

今回いろんな意味で、ボク自身にとってすごく挑戦かなと思いました。王子役も初めてだし、ミュージカルみたいに歌って踊る生の舞台も初めて。小さなお子さんの前で演じるっていうのも、これまでにないので。でもボクは舞台をやる時、自分自身が楽しむということと、お客様みなさんの心に残るようないい舞台を届けるっていうことを自分で決めていて。焦らずに、冷静に楽しんで、頑張っていきたいです。

Q:松尾スズキさんのファン?

もともと母親が大人計画のファンで、ボクも宮藤官九郎さんの作品とかドラマで見ていて、そこから松尾さんの存在も知ったんです。初めて観たのは8歳ぐらいかな。おもしろかったです。セリフとか、いろんなことをわかりやすく、同時に深く描く展開とか、キャラクターが好きでした。映画も、松尾さんが撮る絵や笑いの部分とか。例えばギャグとかジョークの部分からオチに行くタイミングがすごく気持ちよくて、なんかボクに刺激を与えてくれる。だから松尾スズキさんの大ファンなんですけど、絵本を出されていたっていうのは初耳でした。

Q:ネガティブタレントと言われてますが、ネガティブな人なんですか?

いや、違います。もともとボクは自分自身がネガティブって言ったことが一度もないんです。モデルをやっていて、2~3年前からテレビの仕事が少しずつ増えてきて、気が付いたら、そういう名称が付いて。え?そうなんだ?っていう感じで。ネガティブって言われてますけど、どっちかっていうと心配性であったり、用心深いかなっていうふうに思います。

Q:小さい頃の夢、そして今後は?

ボクは、子どもの頃からずーっと1日中家に引きこもって、ゲームしたり、本を読んだり、アニメや映画を見ていたり。仕事のない日は今でもそうなんですけどね。で、10歳の時に「サウスパーク」を見て、笑いっていいなと思って何度も見続けて、「モンティ・パイソン」や「サタデー・ナイト・ライブ」とかを見て、ボクも人を笑わせたい、将来的に人を笑わせる役者さんになりたいなって思っていました。役者を目指すなら映画か舞台。「ロッキー・ホラー・ショー」でのフランケン・フルター博士のティム・カリーとかが好きでしたね。今も主人公より脇役がすごく好きで、カッコイイ役というより笑わせる役、おもしろい役がやりたいなと思っています。

今後の自分に関しては…いつか自分で映画を作りたい。まだ勉強中なんですけど、監督・脚本・編集とかそういうのを全部自分でやる感じで。

Q:ファンへのメッセージを

ボクは小心者ですけれど、この「気づかいルーシー」、原作の絵本の魅力と、松尾さんの言いたかったこと、ノゾエさんが伝えたいことっていうのを、ちゃんとみなさんに届けて、なおかつ9月に見る最初の舞台として、忘れられないような今年一番の舞台にしたいと思いますので、ぜひ劇場に見に来てください。絶対、後悔はしません。

【取材・文=高橋晴代】

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