歴史と自然あふれる大森の文化施設を散策
東京ウォーカー
「大田区立山王草堂記念館」は、1988年4月に山王草堂記念館ならびに蘇峰公園として整備された、徳富蘇峰(とくとみそほう)にゆかりのある資料を保存・公開する記念館。

勝海舟や新島襄との交流も伺える
徳富蘇峰は、日本最初の総合雑誌「国民之友」を発行し、続いて日刊新聞「国民新聞」を創刊した人物で、1924年~1943年まで大森の山王に在住。現記念館は蘇峰の旧居跡に建てられた。
多数ある資料の中でも、蘇峰の代表作「近世日本国民史」の展示は要チェック。織田信長の時代から西南戦争までを多くの資料を用いて書かれた大作で、全100巻のうち半分以上は山王に住んでいた時代に書かれている。
海外渡航を焦る徳富蘇峰に勝海舟が与えた忠告書や、蘇峰の書斎を復元した部屋なども展示。敷地内には、全国的にも数が少ないとされる“カタルパ”が植えられており、5月下旬~6月に2週間ほど花を咲かせる。また、旧居の敷地約1500坪が蘇峰公園として整備され、区民の憩いの場として利用されており、秋には大田区を代表する紅葉の名所としても知られている。
「当時、徳富蘇峰は言論界を代表する人物で、注目を集める存在でした。近所に住んでいた尾崎士郎は、駆け出しの頃、広大な山王草堂を羨望の眼差しで眺めていたこともあったようです。後に尾崎は『人生劇場』などで成功を収め、旧宅が現在記念館として復元されています。2013年、『カタルパの小径』開通により、山王草堂記念館と尾崎士郎記念館が徒歩数分の場所として結ばれました」(大田区立山王草堂記念館学芸員・黒崎力弥)。
山王に住んだ蘇峰に思いを馳せながら、カタルパの花や紅葉観賞と共に散策を楽しんでみては?【東京ウォーカー】
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