オムライスブーム到来!?マニアが語る一押しは?
東京ウォーカー(全国版)
黄色い卵で真っ赤なケチャップライスを優しく包み込んだオムライスは、多くの日本人に親しまれている。5月にはカゴメ主催のイベント「オムライススタジアム」が開かれるなど、その人気はさらに広がっているようだ。そんなオムライスの魅力とおすすめ店を、これまでに1000種類以上のオムライスを食べてきたという“オムライス教授”こと岸本好弘さんに聞いた。

オムライスが日本生まれってホント!?
――なぜオムライスは多くの日本人に愛されるのでしょうか?
「実はオムライスって日本発祥の料理なんです。明治から始まった洋食文化は、西欧料理を日本人の主食のご飯に合うようアレンジしたもの。日本人の味覚に合わせて洋食が進化する過程で、ケチャップ味の焼き飯『ケチャップライス』が生まれ、『オムレツで包んでみよう』というひらめきが、我々の大好きなオムライスの起源だと想像しています」
――西洋の料理ではあまりケチャップを調味料に使わない印象です。
「海外ではフライドポテトに添えるなど、ディップとして使うのがメインのようです。日本では1908年にカゴメがトマトケチャップを作り始めましたが、国内ブランドのケチャップは炒めると味と香りが際立つのが特徴。『ナポリタン』をはじめ、炒めケチャップは日本人好みのメニューには欠かせなくなりました」
ひと口目に大きな差がつくケチャップライスの秘密とは?
――多くのレストランや洋食店がオムライスを提供するようになり、バリエーションも増えました。
「卵を薄く焼く正統派をはじめ、半熟タイプや、手の込んだソースを添えるなど、進化していますね。お店選びで心がけているのは、ケチャップライスを作り置きしていないこと。注文後にケチャップライスから作り始めたオムライスは、スプーンで卵を割った瞬間に立ち上る香ばしさが段違いなんです」
こだわりのオムライス(1300円土日祝・平日夜はサービス料別1620円)/ア・ヴォートル・サンテ・エンドー
オムライスの名店が数多く存在する銀座エリアのイタリア料理店。2階の大きな窓から銀座の街並みを眺めながら食事を楽しむことができる。
「正統派スタイルで玉子の火入れ加減が絶妙。外側はふわりと固すぎず、内側はやや半熟でケチャップライスの香りもいい。味・見た目ともに熟練のコックさんならではのワザを感じる、本当に美しいオムライスです」(岸本)

オムライス(770円)/げるぼあ
日本橋の高島屋南口の前にある、昭和の趣きを感じさせる喫茶店。セットドリンクのコーヒーも評判が高い。
「ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの作曲家、すぎやまこういちさんから教えてもらったお店。とにかく基本に忠実な正統派オムライスで、王道中の王道と言える一品です。先週も食べましたが、もう食べたくなってきました」(岸本)

カルボナーラなオムリゾット(1000円)/Kaga Noto Zawatalian La Foresta
オムライススタジアムの北陸代表にも選ばれた石川県のイタリア料理店。北陸の名産を生かしたメニューが充実。
「カルボナーラ風のホワイトソースが斬新でした。小さく刻んだ旬の加賀レンコンが入っていて、シャリシャリした食感が楽しめるのもいいですね」(岸本)

【東京ウォーカー】
■岸本好弘(きしもとよしひろ)/「ファミスタ」や「パックランド」などの大ヒットゲームを手掛けたゲームクリエイター。現在は東京工科大学メディア学部で准教授を務めている。また、大の「オムライスマニア」としても知られ、これまでに食べたオムライスは1000種類以上。HP「きっしぃのオムライス大好き!?」でオムライス情報を発信中。
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