林敬子の「ペットとわたしの自由空間」【連載第9回】

東京ウォーカー(全国版)

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動物病院は何を基準に選ぶべきか


ペットの主治医は飼い主ということを忘れない


みなさんは動物病院をどういう基準で選んでいますか?ペットが体調不良になったとき、必死な思いで動物病院へ駆け込み、診察の結果、原因不明で、たくさんの薬を処方され、それでも一向に治らず悪化するばかり……。

私はそんな経験が今までに何度もありました。そして、そんな診察や結果に疑問を抱き、何とかして動物本来の免疫力を高める方法がないかと、様々な情報を得ながらも、やはり専門的な判断は獣医さんにお任せするしかないとも思い、不安な気持ちのまま受診したこともありました。

本当に信頼できる動物病院とは?


言葉の話せないペットを安心して任せられる動物病院とは、一体どんなところなのだろう――。

ふとそんなことを考えたときに、ペットの気持ちに寄り添うことは、飼い主の気持ちに寄り添うのと同じこと、そんな気持ちを理解してくれる病院こそ、本当の意味で信頼できる動物病院なのではないかと思いました。

ペットの心もケアしてくれる獣医


ペットと飼い主に寄り添って治療をしてくれる中桐由貴医院長


今回ご紹介する動物病院は、2014年に開業された、日本初のペット向けの診療内科「獣医のいるアニマル・ケアサロン FLORA(フローラ)」。ペット向けの診療内科と聞いて、“ちょっと大げさでは”と思う方もいるのではないかと思いますが、そんなことはないのです。

動物のオーラや気持ちが分かるアニマルコミュニケーターと、内科をコラボレーションさせた新しい形の動物病院。獣医学とコミュニケーターの両方からアプローチするということは、治療と同時にペットの心のケアもしていくということなのです。

ペットの心が安定して処置できるように、看護士の代わりにペットの気持ちを理解し、穏やかな気持ちに導いてくれるコミュニケーターにいてもらうという心遣いは、ペットにも飼い主にもとてもうれしいことですよね。

東洋・西洋医学をうまく使い分け


「大切なペットを日頃からちゃんと観察してほしい」と語る中村先生


同院では、代替医療に力を入れており、ホリスティックケアを中心に、アロマ、鍼治療などを主流としています。メディカルアロマはペットの状態を見ながら組み合わせてくれます。例えば、てんかんのペットにはハーブ系で緊張をほぐし、ストレスを軽減させることが大切であり、皮膚病には漢方を使うと効果が期待できるとのこと。東洋医学と西洋医学をうまく使い分けていくことで、バランスよく治療ができるのだそうです。

動物病院に今求められていること


同院の中桐由貴医院長は、「食べ物のことはとっても大切。そのため、フードの重要性をもっと知ってもらいたい」と話してくれました。

さらに、ペットとの向き合い方について、「飼い主さんが、その子の一番の主治医ということを忘れないで!動物病院に連れてこなくてもいいくらいに、大切なペットを、日頃からちゃんと観察してほしいです」と熱く語ってくれました。

私は何度もうなずき、「先生のようなペットと飼い主の気持ちに寄り添ってくれる動物病院が近所にあれば……」と感じ、ついつい興奮気味にお話ししてしまうほどでした。

また、中桐先生が行っているボランティア活動の話や、愛犬の“FLORAちゃん”に対する純粋な笑顔に、ペットを愛する者として同じ深い思いを感じました。

とても明るく、気さくで優しい人柄に加え、ペットを安心して観てもらえる、こんなにバランスの取れた先生はなかなかいないのでは、と思うほどでした。

代替医療の重要性と共に、言葉の話せないペットの気持ちを気遣い、飼い主の気持ちを理解してくれる、そんな動物病院が今求められているのではないでしょうか。【東京ウォーカー】

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