長距離ドライブで見えるBMWのクルマ思想
東京ウォーカー(全国版)
車のプロである自動車会社の広報担当者は、普段どのようなドライブを楽しんでいるのだろうか? 前回は湘南ドライブについて語ってくださったBMW広報室 製品広報である星川 聡氏に、BMWで走ってみたい場所について、さらに伺った。
─前回は、湘南での湾岸線ドライブをお勧めしていただきました。その他でココがオススメというコースはありますか?
星川 聡(以下星川):たまにするのは伊勢神宮まで行って帰ってくるという。日帰りもありますが、一泊することの方が多いですね。それでだいたい1000kmぐらいでしょうか。
─往復1000kmものドライブ……。お目当ては毎回、伊勢神宮なのですか?
星川:そういうわけではないんです。とにかく、BMWの運転を楽しみたいというのが本音でしょうか。エンジンの吹き上がる音もいいですし、アクセルを踏めば踏んだ分だけ進む、ブレーキ踏んだら踏んだ分だけ止まる。自分の思い通りに動くクルマというのは気持ちいいでしょう? ですので、ドライブというよりも“クルマを動かす”のが目的なのでしょうね。せっかくだからそのうえで目的地を見つけるのが、私の楽しみ方です。
―長距離であればあるほど、運転自体が楽しいのは大切ですよね?
星川:それと疲れないのも大事です。10分15分程度の運転であれば気にならなくても、2時間ほど通しで乗ったりすれば、疲れるクルマと快適なクルマの差が分かると思います。
ー例えばどんなところで分かるんでしょうか?
一つ例を挙げるとすれば、「X1」の場合は異なるソリューションですが、BMWのクルマにはヘッドアップディスプレイという機能が備わっています。速度やナビゲーションのガイダンスが、フロントガラスに映し出されるというものです。メーターパネルは、運転中の目線からすれば下方に存在しますよね? そうした必要な情報をフロントガラスに映し出すことで、運転中の視線をずっと真っ直ぐ保てる。スピードが気になるときや、ナビゲーションを確認したいときでも、前を見てればいい。ずっと前を向いていられるという環境は、運転するにあたって非常に楽なわけです。もちろん、安全性の観点からも非常に有益です。
―疲れることなく運転できる機能が、さまざま存在すると。
星川:そうです。アクセルを踏むことなく、セットした速度を保つクルーズコントロールは高速道路などで便利ですし、7シリーズであれば、渋滞時に先行車追従走行のサポートをする機能であったり。そうしたものは他メーカーのクルマと比べて多く備えているのではないでしょうか。
ーメーカーによっては、GPS機能などを活用して、完全に手放しで運転できるクルマを作ろうと頑張ってらっしゃるところもありますよね。
星川:そういったメーカーさんは多いと思いますね。ただ、BMWの場合はなんといってもドライバーが主役という考え方は変わりません。自動運転に対する考え方が異なるのだと思います。多彩な機能を備えているものの、完全にクルマ任せのものを目指すのではなく「万が一のときに車が自然に回避できたらいいよね」という、支援機能の意味合いが強いです。どんなに時代が進んでも、我々はやはり、ドライバーに“駆けぬける歓び”を味わってほしいんですよ。
長距離運転といえば疲れるといったネガティブなイメージを持つ人も多いと思うが、星川さんの話を聞くと、とても魅力的なものに思えてくる。BMWでの長距離ドライブを通して、クルマを操る歓びを感じてみてほしい。【東京ウォーカー】
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