フィギュアスケート“注目のアイスダンスカップル”に迫る【後編】

東京ウォーカー(全国版)

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今、大きな盛り上がりを見せているフィギュアスケート。その人気種目といえば、まずは女子シングル、そして男子シングルが挙がる。しかし、その他にも、ペア、アイスダンス、そしてシンクロナイズドスケーティングといった種目が存在する。どれも熱心なファンには人気の種目だが、テレビ放映の機会も少ないため、一般的にはさほどポピュラーな存在とは言えない。

だが、近年、世界国別対抗戦のような団体競技としての大会が開催され、また、オリンピックにおいても団体種目が採用されたこともあり、ペア、アイスダンスの重要性と注目度は日増しに高まっている。先日、前橋市で開催された東日本選手権においては、西日本の所属選手、ジュニアも含めた総勢8組のアイスダンスカップルがエントリーするという、例年にない盛り上がりを見せた。ここでは今週末に長野市で開催される、NHK杯へ出場予定の2組を、前後編に分けて紹介したい。

村元哉中&クリス・リード


後編で紹介するのは、村元哉中&クリス・リード組。キャシー・リードの引退により、新たなパートナーを探していたクリス・リードだが、昨シーズンからアイスダンスに転向していた村元哉中とカップルを組んだのが約半年前。わずかな期間だが、ここまでの道のりは平坦ではなかったようだ。インタビューの第一声、「楽しく滑れました」と笑顔を見せた二人に話を聞いた。

村元&リード組のショートダンス3


リード「カップルを結成した当初は、順調に練習を進められていたのですが、その後に僕が怪我をしてしまい、仕上がりが停滞してしまったり、といった苦労がありました。今は体に負担がかかり過ぎないよう、毎日続けられる範囲のスケジュールを組んで練習しています。これから練習を積み重ねて、NHK杯までに進歩して行けると思っています」

今のコンディションはどの程度なのだろうか。

リード「コンディションについては、今は大丈夫です。毎日氷に乗って練習できていますし。まだ少し痛みはありますが、ケアをしっかりすることでコントロールができています。エレメンツをこなすうえで支障が出ることはありません」

村元「今回の試合結果を踏まえて、NHK杯までにどこを改善すれば良いかが分かりましたので、これから練習を積み重ねたいと思います」

リード「僕たちは新しいチームですから、プレッシャーはありません。精一杯演技するだけです」

今季の二人のプログラム、特にフリーダンスが素敵な仕上がりだ。演技前の小芝居など、東日本選手権ではなかなかお目にかかれない、楽しくて情緒に溢れたプログラムといえる。

リード「僕にとっても、今までにないプログラムです。姉のキャシーと長く滑っていましたから、こんなロマンチックで、パートナーへの共感、思いを表現するプログラムは経験したことがありません。最初は難しいチャレンジで手こずりましたが、今は随分と自然に、プログラムの世界へと入れるようになりました。哉中はそういったロマンチックな表現が自然にできるところが素晴らしい!彼女がシングルスケーターとして素晴らしい選手だったことは、演技の映像を観て以前から知っていました」

村元「組んだばかりの新しいチームなので、点数や順位よりも、まずは私たちの演技を多くの人に観てもらい、世界に向けてアピールすることが目標です。でも、世界選手権にはもちろん行くつもりで頑張ります!」

クリス・リードのコンディションが万全ではなく、全力での練習ができていない様子の二人。ミニマムスコアの問題もあり、世界への道は苦労も多いだろうが、焦る必要はない。NHK杯では精一杯のアピールを期待したい。【東京ウォーカー/取材・文=中村康一(Image Works)】

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