世耕議員ら近大ゆかりの人のトークセッションも 近大で「海難1890」特別試写会
関西ウォーカー
12月5日(土)、日本・トルコ合作映画「海難1890」が全国の劇場で公開される。日本外務省の後援とトルコ政府の全面協力のもと、日本とトルコの125年にわたる絆を1890年、1985年の2つの時間軸で描く壮大な作品だ。公開に先立ち、東大阪市にある近畿大学では11月28日(土)、特別試写会を開催した。本作で描かれるエルトゥールル号の海難事故が起こった和歌山県串本には「近大マグロ」で知られる近畿大学水産研究所大島実験場があり、浅からぬ縁がある。
試写会のオープニングでは「第63回全日本吹奏楽コンクール」で通算20回目の金賞を受賞した近畿大学吹奏楽部が「トルコ行進曲」を演奏。その後主演女優の忽那汐里(くつなしおり)とメガホンを取った田中光敏監督による舞台挨拶が行われた。田中監督が「たくさんの人たちの手でやっと完成できて、お見せできるようになった」と語ると、忽那は「このお話は串本がすべて元になっているし、そこで撮影したので、常に当時の人の視線を感じているような気がして、責任感を持ち続けるモチベーションになりました」と役に臨んだ感想を述べた。地元の人が炊き出しをしてくれたエピソードなども明かすと田中監督が「汐里ちゃんは結構お酒もいける」と暴露し、笑いを誘う場面も。
また田中監督は「伝説に弱者あり。名もなき人たちの献身的な思い、目の前に困っている人がいたら助ける。そういう思いで、日本とトルコは125年もの友情の礎、絆を大きく広げてきた。たった一つの親切が国と国を近付ける。これは平和への第一歩じゃないかな」と映画に託した思いを語った。
舞台あいさつ後には本作に携わった近大ゆかりの3名を招き、トークセッションを実施。モデレーターは近畿大学校友会名誉会長で内閣官房副長官の世耕弘成参議院議員。パネリストはいずれも近畿大学卒業生で、「海難1890」のエグゼクティブプロデューサーも務めた東映株式会社の村松秀信取締役と西本博嗣ノーリツ鋼機代表取締役社長の2人。世耕議員は「この映画の背後には近大パワーがしっかり働いている。近畿大学がなかったらこの映画は成立しなかった」と強調。
村松氏は「合作映画は文化も言葉も風習も違い、なかなか成立しづらいが、1つのいい映画を作りたいという思いから、お互いの文化、言葉、風習の違いを乗り越えて完成した。両国の思い、きずな、友好が詰まった映画なのでぜひ見て、感動してもらえれば」と作品にかけた思いを語る。
和歌山県の企業として資金面で協力したノーリツ鋼機の西本社長は「映画から、国や宗教を超えた人と人とのつながりを感じて。一人ひとりが生活の中でそういう場面に遭遇した時に実践してほしい」と呼び掛けると、世耕議員も「この映画はいろんな縁がつながってできた映画。ぜひ、人と人とのつながりを頭の片隅に置いて映画を見てほしい」と強調し、トークセッションを締めくくった。
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