現代アーティスト小松美羽の守り石、光の芸術品とは?

東京ウォーカー(全国版)

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現代アーティスト・小松美羽が手掛けた有田焼の狛犬「天地の守護獣」が2015年10月、イギリスの大英博物館に永久所蔵された。

「天地の守護獣」は同年5月、イギリスのチェルシーで開かれた「チェルシー・フラワー・ショー」で、庭園デザイナー・石原和幸が出展した「江戸の庭」の守り神として置かれた作品だ。

11月29日に放送された情熱大陸(MBS・TBS系全国ネット)では、画家としての苦悩、作品を生み出す姿など、等身大の小松美羽が余すところなく描かれていた。さらに、世界で最も長い歴史を持つ美術品オークションハウス「クリスティーズ」に出品した「遺跡の門番」が見事、高額で落札された。

放送中、時折、小松の胸元に光る星形にカットされたダイヤモンドのネックレスが印象的だった。

おどろおどろしい生き物を、キャンバスに描き出す作風から、一見するとアクセサリーは不釣り合いとも思える。

小松に聞くと、このネックレスは、小松自身がパワーの源、「守り石」として、常に身に着けているという。

「最も古いダイヤモンドは、60億年前に出来たといわれています。地球の誕生よりもはるか昔から存在していたんですね。もしかすると、ダイヤモンドは星だったのかもしれません……。そんなストーリーに興味を持ちました。それに、絵を描く際、相当なエネルギーを消費します。周囲からは絵を描くたびに、『やつれていくね』と言われ、自分自身にエネルギーになるものを入れなければ、と思ったのが身に着けたきっかけです」と語ってくれた。

ネックレスには「Wish upon a starというダイヤモンドが使われており、裏側には“大切なものは、目に見えない”というメッセージが刻まれている。

「私自身、自然のエネルギーなどを感じ、そこから受けるインスピレーションを大事にしています」と、創作活動がつながっていることも示唆した。

また、2014年5月、自身の作品「新・風土記」を出雲大社に奉納したが、その作品の中に描いた目となる部分にも、星形のダイヤモンドを埋め込んだという。

「出雲大社には宇宙的なエネルギーがあるといわれています。星形のダイヤモンドを入れたのは、作品と宇宙をつなげたいと思ったからです」(小松)

さらに、「古代の壁画に記されているデザインもそうですが、私は、シンプルな形にエネルギーが宿ると考えています。星形はファッションとして捉える向きもありますが、例えば絵画に入れ込むことで、エネルギーを増幅させることもできるのです」とし、男性もパワーストーンのように身に着けてもいいのでは、と語っている。

一方、2014年に発売された、画集「小松美羽 -20代の軌跡- 2004~2014」が、再び話題となっている。初の画集であり、20代の小松の作品が全て盛り込まれている。また、本書では、11月30日に93歳で亡くなった、漫画家の水木しげるとの対談も行っており、発想のルーツや小松の作品への感想なども収録されている。

子供の頃から水木しげるを敬愛する小松は、「水木先生は本当に島根県が好きで、隠岐の島をはじめ、島根半島の浦などについて教えてくれました。私に地図を見せながら、『あそこに行った方がいい、ここに行くべき』とアドバイスをしてくれたんです」と対談時の思い出を話してくれた。

「水木先生がお亡くなりになったのが、いまだに信じられません。でも、魂は出雲の方に飛んで、妖怪たちと色々な話をしているのかもしれません」(小松)

【東京ウォーカー】

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