夏の夜の風物詩!「ホタル」はなぜ光る?

2012年7月6日 00:22更新

東京ウォーカー

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暗闇の中、幻想的な光を発して人々を魅了するホタルだが、“なぜ光るの?”と疑問に思っている人も少なくないのでは? そこで今回、日本ホタルの会の副会長・鈴木浩文さんにホタルの光の正体を聞いてみた。

−率直に、ホタルってなんで光るんですか?

「ズバリ“化学反応”なんですよ。ホタルには、腹部先端の黄色の部分に“発光器”というものがあるんです。そこでルシフェリンという発光物質と酸素が結びつくことで光るんです。その化学反応を触媒するのが“ルシフェラーゼ”という酵素なんですが、これがホタルの種類によって少しずつ違ってきます。だから、一般に知られている緑色の光以外にも黄緑、黄色、オレンジ色まで光の色があるんですよ」

−そうなんですね。では、ついたり消えたりするのはなぜですか?

「ホタルの発光器にある発光細胞には、発光に必要な酸素を送り込むための気管と、その供給を調節するための神経が入り込んでいるんです。その“神経の調節”で光がついたり消えたりするんです」

−ホタルは成虫しか光らないんですか?

「いえ。卵から幼虫、サナギ、成虫と、一生を通して光ります。成虫になる前は“警戒行動”から光るといわれていますが、成虫になると“求愛”などのコミュニケーションのためだといわれています。光のパターンは、種類や性別でそれぞれ異なり、光を発しないホタルの場合は代わりに匂い(フェロモン)や体液を発するものもいます」

−へぇ〜。オスとメス、どちらも光るんですね!

「基本的にはどちらも光ります。発光パターンは種類によって違いますが、ゲンジボタルは住んでる地域によって光り方が異なるんですよ。ただし、匂いで自分と同じ種類のオスとメスを認識する種類は昼間活動しているので、光っても極めて微弱だったり、自ら光らない種類も多くいます」

−ちなみに触っても熱くないんですか?

「熱くないですよ(笑)。“ルシフェラーゼ”という酵素は生き物が体内で作り出すもので、化学反応を効率よくスムースに進めるためのタンパク質なんです。ですから、光を発するためのエネルギーが熱になって損失することなく、効率よく光になるので、ほとんど熱くならないというわけです」

−すごい! ホタルすごい! ちなみに今見られるところってありますか?

「“ゲンジボタル”の場合、関東では6月中旬から7月上旬くらいです。より南の関西、四国、九州では5月ころから見られるところもありますし、より北の東北では7月下旬でも見られます。“ヘイケボタル”は、ゲンジボタルのあとに見られますが、場所によっては同時期に見られることもありますよ。沖縄では1年を通していろいろな種類のホタルの発光が時期を違えて見られます」

現在、日本で確認されているホタルは50種類。東京都心の板橋区ホタル飼育施設では1989年以来ホタルを育て続けているが、今年も6/19(金)〜21(日)などの夜間公開(無料、当日18:30から入場整理券配布)でその成果を見せてくれる。なかなか都心では見られない神秘的なホタルの光に癒されてみては? 【東京ウォーカー】

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