人間存在を問い直すエッケ・ホモ展と、竹岡雄二回顧展が大阪・国立国際美術館で同時開催
関西ウォーカー
国立国際美術館(大阪市北区)で「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ」と「竹岡雄二 台座から空間へ」の2つの展覧会が1月16日(土)から始まった。期間は3月21日(祝)まで開催される。
「エッケ・ホモ」とは、新約聖書中の一節で、「この人を見よ」というラテン語。イエス・キリストの受難を表し、たびたび美術作品にも取り上げられる主題で、訓戒を込めた人間像を描き、人間のあるべき姿を提示してきた。しかし、その教訓が我々に実際に届くことはなく、二度の世界大戦を迎える。戦後となり、あるべき人間像が不確かななか、現代の芸術家たちは、人間の在り方を根本から問い直すことになる。
今回の展覧会では、そのような背景のなかで生まれた作品が100あまり並び、第二次大戦以後の人間描写の展開を振り返る構成となっている。展示作品には、当館が近年購入したアルベルト・ジャコメッティの絵画作品「男」も含まれている。
もう1つの展覧会「竹岡雄二 台座から空間へ」は、「台座彫刻」を中心に「空間呈示」という独自のコンセプトを展開させた竹岡雄二の回顧展で、日本ではじめての開催。活動期間約30年間に生み出された作品の中から、各時代の主要な約20作品が並び、竹岡作品の個性が映えるようにと、床をグレーのカーペットにするなどの演出がなされた展示空間となっている。
両展覧会ともギャラリートーク、また「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ」ではアーティスト・トーク、トークセッションなどを開催。詳細についてはHPを確認しよう。
【取材・文=関西ウォーカー編集部】
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