【中村七之助インタビュー:その2】深津絵里とのW主演!外国人演出家による”現代版”近松作品が2月29日(月)より上演
関西ウォーカー
その1の続き(http://news.walkerplus.com/article/72635/)
Q:深津絵里さんの印象は?
すごく、キレイな人でしたよ(笑)。すごくいい方で。僕は、テレビでも映画でも歌舞伎でも、相手役はほとんど男としかやったことがないんですよ。映画の「真夜中の弥次さん喜多さん」もテレビの「うぬぼれ刑事」でも長瀬智也くんだし。で、歌舞伎で男でしょ。深津さんとは、ほぼ初対面ぐらいの感じだったんですけど、ポスター撮りの時に、もうちょっと顔を近くにしろ近くにしろって言われて。恥ずかしくてね、もうこれ、脇汗すごいですよ(笑)。
Q:初めての時に一番大事にしていることは?
お稽古までには台本を全部覚えてから行くこと。これは父親が口を酸っぱく言ってましたからね。それと、柔らかい気持ちで行くことかな。杉村春子先生は台本を100回読んだって。だから台本をよく読む。最後までちゃんと読んで、自分のキャラクターはどういうものなのかとか考えるんですけれども、固めていかない。固めてしまうと、そこから抜け出ることが大変になって来るんで。
Q:歌舞伎以外で映像など興味のあるものは?
父や兄は立役が多かったですから。でも、女方って、あんまり…。こういう素晴らしいお話だったらやりたいですけれども、自分に合ったものを選びます、多分。
あ、でも僕ナレーターやってますよ、BS-TBSで。ロケとかだとたまに出たりするんですけど、僕、声だけ、あれ好きなんですよ~。だから、人前に出る仕事よりラジオやナレーションの方が向いてますね(笑)。舞台は別だけど、テレビとかで自分の素顔がさらされるのが、もうすっごい恥ずかしいんですよ。だからあんまりやらない。
こういう雑誌の取材でも撮影したら写真チェックとかあるでしょ、絶対見たくない。恥ずかしくて、絶対見ない。だから自分の出てるテレビ番組、見たことない。映画はさすがに試写会に呼ばれたので見ましたけど、とりあえず僕のところは早く飛ばしてくれって感じ。イヤなんですよ(笑)。
Q:歌舞伎は休演日がないですよね、健康管理は? 発散方法は?
健康管理は、気力、気合ですね(笑)。風邪を引かない、とか、疲れない、とか、ずっと自己暗示をして、いつか倒れるかも(笑)。歌舞伎役者はよく言うんです。終演後が毎日休日だって。それしか休日がないんですね。だから歌舞伎役者は、切り替え、スイッチのオンオフはうまいですよ。舞台が終わった瞬間に、ポンと切り替えできますから。でも「阿弖流為」で休演日がないのは、おかしいなと思うんですけど。ロボットだと思ってるみたい、スイッチを押すと動くと思って(笑)。
Q:関西で必ず行くところはありますか?
毎日のように行くとこがあります。道頓堀にあるバーです。父も行ってたバーで、お店の人は友達。今、5代目で、いいヤツですし。「阿弖流為」の時は20日間皆勤賞でした(笑)。時間がある時は7時半ぐらいに行って、前日の残骸をちゃんと2人で洗ったりして片付けて、店員のようなこともしてます。
お酒も飲みますけど、梅昆布茶とか飲んだり、コーヒーもあるし。そこの空間が好きなんですよ。カウンター1列だけのすごくいいバーです。でも、入ったらビックリするかもしれない。ドア開けたら目の前が階段なんで、度胸がある人じゃないと上がって来ないね(笑)。だから、舞台が終わったらすぐスイッチを切り替えます。まず食事に行って、バーに行っておしまいです。
取材・文=高橋晴代、撮影=岸 隆子、スタイリスト=寺田邦子
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