UR賃貸住宅のリノベーションルーム1年間無償提供!夢追う若者を対象に入居者3月9日(水)まで募集
関西ウォーカー
2月25日、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が、新たに立ち上げた「URワカモノ応援プロジェクト」の計画発表会を行った。これは、夢を追う若者を対象に、1年間無償でリノベーションされた団地を提供するプロジェクトだ。
同機構が管理するUR賃貸住宅では、築年数が古く、居住者の高齢化が進む団地を、現代的で快適な部屋へとリノベーションする取組みが行われてきた。団地の良さを若い世代に知ってもらい、多世代共生による団地のコミュニティや周辺エリアの活性化を図るため、これまでにも家具販売店の「IKEA」や衣料雑貨店の「無印良品」と共同でリノベーションを実施。人気ブランドと手掛けた新しいライフスタイルは、若者を中心に人気となっている。
今回のプロジェクトでは、アーティストやクリエイター、お笑い芸人など夢を追う若者たちに、1年間無償でUR賃貸住宅に住んでもらい「団地の活性化・再生」と「若者たちの夢の実現」を目指す。
プロジェクトの舞台となるのは、難波駅から南海高野線で約20分の白鷺駅からすぐ近くにある「白鷺団地」だ。若者の多い中百舌鳥駅から一駅、白鷺公園など自然環境も豊かな好立地にある。築50年ほど経っているものの、提供される部屋はリノベーションされているので、広々とスタイリッシュな内装となっている。
同機構の森廣敏正氏(西日本支社 大阪エリア経営部 部長)は、「URとしては、全国で始めての取り組みとなります。築50年で居住者の平均年齢も50歳以上となるこの団地は、今回のプロジェクトにぴったりだと思います」と挨拶。
発表会ではトークセッションも行われ、参加した編集者で著述家の江 弘毅氏は、「必要なものをお金で買うしかない現代だからこそ、街や家族といった共同体が必要だと思う。共同体とつながることによって、お金で解決すべきことが、周りの人と補完し合って解消できることもあるから。そういう意味でも、今回のプロジェクトはええなぁと思います」と、地域とつながる団地の新しいライフスタイルに期待を寄せた。
また、実際に京都で団地に住んでいる不動産プロデューサーの岸本千佳氏は、「家賃などコストが少なければ少ないほど、好きなことがやりやすい。東京に暮らしていた時は、独立なんて考えていなかったけど、東京と同じ家賃で、今は団地住まいと別に、事務所まで持てていますから。家賃が無料になるということは、すごく可能性を与えてくださっているなと思いますね。あきらめていたやりたいことを、始めるきっかけになる。また、自分の職業と全く違うひとたちが隣に住んでいたりすると、交流が凄く面白いですよ。学びがたくさんあります」と、実体験を交えながらプロジェクトを讃えた。
居住者の募集は、発表会当日の2月25日より開始され、3月9日(水)が募集締切となる。応募条件として、ミュージシャンやイラストレーター、小説家にお笑い芸人など、夢を追う“ワカモノ”(今年の4月1日時点で20~29歳の人)であること。
応募者の中から、選ばれた4組の若者が、リノベーションされた白鷺団地の部屋に、1年間家賃と共益費無料で住むことができる。さらに、引っ越し代を上限5万円までURから負担されるから驚きだ!
また、生活していく中で、SNSやURのブログなどで生活状況の発信、そして団地の集会所で、展示会やライブイベントなどを定期的に実施することができるなど、活動の成果をみせる機会も多い。
最後に、同機構の市川 洋氏(西日本支社 大阪エリア経営部 主査)は「どんな夢を持ち、実現に向けてどういった活動をしているのか、そしてイベントなどの発信をどういった風にしてもらえるのかなどをみる」と選考の基準について述べた。
なお、このプロジェクトの詳細や応募方法などは、特設サイトでチェックできる。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 大西健斗】
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