村上隆プロデュースの「GEISAI#11」に日本アートの多様性を見た
東京ウォーカー
アーティストが直接、来場者に作品を展示販売するアートイベント「GEISAI#11」が9/14、村上隆氏のプロデュースのもと有明の東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。14回目となる今回は過去最高の1200に及ぶアーティストブースが出展。ゆずやAKB48のライブステージ、コスプレイヤーやメイドカフェなど“オタク文化”を凝縮した「学園祭実行委員会」エリアも設置された。
広大な出展者ブースでは、アーティストと話し込む来場者の姿が印象的だった。大阪のラジオ局・FM802のアートプロジェクト「digmeout」で人気のアーティスト・enaさんは、作品の横で来場者と感想などを話したあと名刺を手渡していた。作り手と見る者が直接作品を前にコミュニケーションをとる風景に、チアマンの村上氏が掲げる「日本に新しいアートのマーケットを」というスローガンがしっかりと実を結びつつあることを感じた。
また、今回出色のイベントだったのが「学園祭実行委員会」。人気コスプレイヤーやメイド服の女の子が、学園祭をテーマとした空間でさまざまな催しを実施。なかでも本田透×竹熊健太郎トークショーは「ポニョは(新世紀エヴァンゲリオンの)人類補完計画の後の世界を、子供の目線で描いている」など、オタクの視点からさまざまな意見が飛び交い異彩を放っていた。
日本画の表現様式とアニメに代表されるオタク文化を同一の視座におき昇華させた「スーパーフラット」理論を提唱している村上氏。彼ならではといえる、アートの学園祭のような立体的なイベントは、来場者すべてに日本アートの底力、多様性を見せつけた。【東京ウォーカー/播磨雄介】
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