【岸谷五朗&城田 優インタビュー:VOL.2 】虫の世界が舞台!岸谷演出作品がフェスティバルホールで3月19日(土)開幕
関西ウォーカー
VOL.1(http://news.walkerplus.com/article/73854/)の続き
Q:最初“虫”と聞いて、シルク・ドゥ・ソレイユの「オーヴォ」みたい?と。
岸谷:ジャンルが違う(笑)。でも、「バグズ」を考えていたので、海外まで追っかけて「オーヴォ」を観ました。で、衣裳をチェックして、床の移動とか道具とか、舞台裏を全部見せてもらった。
城田:僕は今回の作品、シルク・ドゥ・ソレイユに負けてないと思いますよ。芝居やダンスや歌と、この世界観をもってすれば、こちらは語るエンタメなので、伝わる力はより強いと僕は思います。もちろんまったく種類は違うけど。
岸谷:うん、芝居だからね。
Q:いつ“虫”を思いついたんですか?
岸谷:前作が初日を迎えると、もう次の作品が頭にある。それは、ほんの少しだけど、きっかけは前作の初日が開けた時からかな。
この「The Love Bugs」は、今までの地球ゴージャス作品の中で楽曲数も一番多いし、エンターテインメント性は最も高いと思う。最新作が代表作というのはいつも思っていて、そんな意味でももっと高みを目指して、作品を作りたいという思いで作っています。
ただ、今回の「The Love Bugs」で、地球ゴージャスの作品が一皮むけるような、次のステップに行くきっかけになる作品のような気がするなって、自分の中で思う…不思議な、肌で感じる勘みたいなものなんだけど…。
Q:岸谷さんにとって地球ゴージャスとは? 続けていく原動力は?
岸谷:ゴージャスというのはホーム。自分の血肉であり、魂であり、親友。なんでそんなに頑張れるのかとか、何でそんなに探究できるか。それは、僕が探究してることがすごいんじゃなくて、演劇というものがものすごく大きいから。だから、僕はいつまでもそこに向かって頑張れるんだと思う。奥が深いし、広いし、とてつもなく大きい。気づいたら30年経ってて、ゴージャスは21年なんだけど、まだほんとに先週始めたような感じで、全然ベテランになれないなって思う。それはね、やっぱり演劇とか芝居の世界が大きいからなんだよ。
寺脇と僕、2人とも50歳を超えて、20代のすごいやつらと同じプレイは絶対できないと思う。ていうか壊れちゃうし(笑)。でも、まだお客様からお金をいただいて観せる動きができる間は、自分もエンタメに参加してやるべきだと思ってて。だから、もし1年が600日あったら、僕はエンターテインメントとストレートプレイを1本ずつ作る。でも、365日しかないから。ゴージャスで実質5か月間かかって、その前に本書いたり打ち合わせしたりで、ほんとに時間がない。時間のないなかでやる1本は、やっぱりエンターテンメントなんだよね。
Q:城田さん、これまで地球ゴージャスを観たことは?
城田:ドラマでご一緒してから、何度か観せていただいていました。セットの世界観や昆虫に着目して、異空間やファンタジーみたいな世界を作る。演劇においてフィクションのものをバンとやることほど、気持ちいいものはないですし、そういうわかりやすいエンターテインメントが僕は絶対に必要だと思っているし。特に今回は、登場人物も非常に個性あふれるキャストたちで、最初っから全員が同じラインについてヨーイドンって、障害物競走で走りながら障害物に当たって行くみたいな印象があって(笑)。
岸谷:(笑)。うん、当たってる、当たってる(笑)。
城田:だからおそらく、初めて地球ゴージャス観る方は、すっげぇおもしろいって、どんどんのめり込むと思います。今回は、ほんとに虫めがねで焦点あてて、そこだけ見るみたいなイメージがあるので、今まで観て来られた方も、もしかしたら今までと全然違うっていう印象だったりして、めちゃくちゃ入り込めるんじゃないかなと思ってます。
岸谷:優はほんとに全部できるから、すごいよ。しゃべりもうまいし、モノマネもするし(笑)。芝居も演技も歌も踊りもみんな、エンターテイナーですよ。
Q:大阪はツアーの大千穐楽。しかも新しいフェスティバルホール、初めてですよね。
城田:僕、大阪では梅田芸術劇場メインホールとドラマシティとBRAVA!しか立ったことがないし、2000人以上のキャパシティのところで演劇をしたことがないので、フェスって自分にとってもプラスになるというか、すごい挑戦だなと。
岸谷:いやぁ、優には合ってると思うよ。フェスティバルホールで両手を広げてる姿が映る。優の芝居の規模とフェスは合うよ。
城田:こないだ想像してたんですよ。大原櫻子ちゃんが今回初めてなので、確実に彼女は号泣する。僕はもう100%そう思う、100万円賭けてもいいです。大号泣します。
岸谷:マルちゃん(マルシア)は?
城田:マルちゃんも号泣します。で、おそらく僕も多分泣くと思います。僕が泣く時って減って来てるんですよ。初めての舞台とかでは泣いたりしてたんですけど、経験すればするほど、与えられた役目をちゃんと果たせたというような感慨深い、噛みしめる感じの思いが強くなっていて。去年の「エリザベート」は、達成感というより悔しさとか、何よりもキャストのみんなに対しての感謝の気持ちが大きくて男泣きしてしまったんですけど。今回は久しぶりに、もう爽快に、単純に、家族と別れる悲しい涙みたいなものが流れるだろうなっていうのは、今、僕はちょっと予想してます。
岸谷:(笑)。
インタビュー後に
Q:写真撮影で並んで、岸谷さんが小さく見えたの初めてでした。
岸谷:寺ちゃん(寺脇)が優を見上げるんだよ。僕、めったに見上げる人いないんだけど、優は見上げる。
城田:上から目線で見てるわけじゃないですよ。
岸谷:豊川悦司さんよりおっきいよね。
城田:若干です。ほぼ一緒です。阿部寛さんだと同じぐらいになるんですけど。この仕事していて、自分より大きい人はなかなかいないですね。スポーツ選手ならたくさんいらっしゃいますけどね。
■STAGE ダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14「The Love Bugs」
期間:3/19(土)~29(火)
会場:フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
交通:地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅より直結
作・演出・出演:岸谷五朗
演出補・出演:寺脇康文
出演:城田 優 蘭寿とむ 大原櫻子 平間壮一 マルシアほか
価格:S¥11,000 A¥9,000 B¥8,000
問合せ:0570・200・888(キョードーインフォメーション)
取材・文=高橋晴代、撮影=大西二士男
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