京町家風の客室が京都センチュリーホテルに登場
関西ウォーカー
昨年6月から客室の全面改装を進めてきた京都センチュリーホテルに3種類の新たな客室が誕生する。3月18日(金)のリニューアルオープンを前に、報道陣や関係者に新客室が公開された。
改装コンセプトは心にも体にも、環境にも優しい「BIO-Style(ビオ‐スタイル)」。京都の歴史や伝統と、最新技術が融合した「ノスタルジックモダン」をデザインコンセプトにリニューアルが進められた。
3種類の新客室の中でも注目は「京プレミアムルーム」(30平方メートル、12室)。京都らしさをたっぷりと盛りこみながら、快適性も追求した客室だ。客室周りの絨毯はそれまでのヨーロピアンスタイルから、伝統の市松模様に代わり、ドア前には土間風の黒タイルが敷かれ京町家の土間を連想させる。室内のキーカラーは京都のイメージカラーでもある紫。ベッドの足もとのフットスローや座イス、遮光カーテンに紫色を使用、気品ある落ち着いた空間を演出する。床面は入口よりも10センチ高く、靴を脱いで上がる。家具やベッドの高さは抑えられており、意外に開放感があるのも特徴の一つ。国産天然木の杉とヒノキの床は木のぬくもりをじかに感じることができる。日本の伝統である「床座」を取り入れた客室で、床の一部には畳のスペースが設けられ、座イスで我が家のように心置きなくくつろげる。天井は和室によく使われる竿縁天井にするなど、随所に木が使われ、温かさと心地よさを感じられる「モダンジャパニーズ」の客室だ。
同時にリニューアルされた「グランコンフォート・エグゼクティブダブルルーム」は30平方メートルで6室。幅2300ミリというシモンズ社のスーパーキングサイズベッドを設置、旅の疲れを癒し、究極の眠りを追求した客室だ。高く伸びるボルドーとイエローのベッドボードが、ベッドをロマンチックな空間にしてくれる。
10階に3室設けられたモダンスイートルームは59平方メートルの広さ。ベッドスペースとリビングの間に仕切りを設けず、広々と開放感ある空間を作っている。部屋にはダイニングテーブルも用意され、ルームサービスでゆったりと食事を楽しむこともできる。モダンなフローリングと大理石の床もスタイリッシュだ。
同ホテルでは2015年9月18日の第一期リニューアルの際、モダンで快適な「グランコンフォートスーペリアルーム」「グランコンフォートデラックスルーム」とテラスに日本庭園を設けた「ガーデンジュニアスイートルーム」「ガーデンスイートルーム」をオープン。今回の第2期で69室がリニューアルオープンし、全219室の改装を終えた。今後は隣接する京都第2タワーホテルの再開発を行い、2018年のグランドオープンを目指す。京都観光の拠点としてますます期待がかかる。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】
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