日本初公開「昼食後」などルノワール作品が京都に

関西ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

3月19日(土)から、京都市美術館で「光紡ぐ肌のルノワール展」が開催される。

フランス印象派を代表する画家で、女性や子供を好んで描いたことで知られるピエール=オーギュスト・ルノワールの作品の中でも、女性をテーマにした作品60点以上を展示する。ボストン美術館をはじめ、各国の美術館や個人像の作品が集まり、日本初公開の「昼食後」も展示される。

今回の展覧会は5章から構成される。

第1章は「子どもと少女」。ルノワール自身の子供やモデルとなった少女たちのあどけなさ、繊細な美しさなどを堪能できる展示だ。

第2章は「身近な女性たち」。本展の中でも質、量とも最も充実した生だ。妻や息子の恋人など、身近な女性たちは、ルノワールの創作意欲を書きたてる存在だった。今回はそうした女性たちに加え、妻アリーヌの親戚で、ルノワール家の家事を手伝っていたガブリエルをモデルにした作品も多数登場。ガブリエルの生命力や息づかいまで感じられる作品に触れられる。

第3章は「同時代の女性たち」。本邦初公開の「昼食後」はここで展示されている。男性はルノワールの弟・エドモン、うす色のドレスの女性はドガの「アブサント《カフェにて》」のモデルも務めた女優のエレン・アンドレ。また、女優ジャンヌ・サマリーを描いた「うちわを持つ女」も展示作品の一つ。当時パリで流行していたジャポニズムの影響を受け、うちわには日本的なモチーフが描かれている。

第4章はルノワール後年の作品に多数見られる「浴女と裸婦」。女性の肌のぬくもりや輝きを感じさせる、女性的で官能性豊かな作品には目を奪われる。さらに第5章ではデッサンや版画、リトグラフ、彫刻などを展示。

同美術館の潮江宏三館長は「ルノワールの描く女性の魅力にぜひ触れてほしい」と見どころを語る。透明感のある肌や艶やかな頬、唇など女性の美しさ、人生の幸せを描いたルノワール作品の数々は、見る人もハッピーにしてくれるに違いない。

なお、期間中、3月19日(土)14:00から潮江宏三京都市美術館長による講演会「かくも魅力的な女―ルノワールに見る女性像表現の変遷」、4月9日(土)14時から京都市美術館学芸課長の尾崎眞人氏による講演会「ルノワールが描く女性たち」が開催される。定員80人。参加費無料。ただし本展観覧券の版権が必要。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川 和代】

この記事の画像一覧(全6枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る