【レポート】万博少年たちが思い出トークで熱狂ふたたび

関西ウォーカー

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3月27日、万博記念公園のEXPO’70パビリオンで記念講演会「万博少年の思い出三昧!」が開催された。これは3月26日から同館で開催中の特別展「大阪万博 グッズ三昧!」の関連イベントとして実施されたもの。

同展は万博ミュージアム館長で万博グッズ収集家の白井達郎氏のコレクションから選りすぐりの万博グッズ約2000点に詳細な解説や大阪万博に関わった人の証言なども加えて展示する特別展。パビリオンのバッジや企業のグッズ、絵はがき、タイムカプセルなどさまざまなグッズは万博を知る人にとっては懐かしく、初めて見る人にとっては斬新で新鮮だ。

記念講演会には白井館長のほか、タイムスリップグリコで万博のフィギュアも手掛けた株式会社海洋堂の宮脇修一社長、玉置泰紀ウォーカー総編集長といった、かつての万博少年たちが登壇。1970年の大阪万博当時高校生から小学生だったゲストたちが顔をそろえた。

トークは白井館長の思い出話からスタート。

小学6年の時に万博開催地の吹田市に近い池田市に引っ越した白井館長は、万博をPRする「2000人の吹奏楽」に参加することになった。そこから白井館長と万博の切っても切れないかかわりが始まる。

1970年の開幕時、白井館長は高校生。開会式で使われた紙吹雪が入ったビニール袋を見せながら「テレビで開会式を見て、どうしても行きたくなって翌々日、万博に行きました。さすがにお祭り広場はきれいに掃除されてるんですよ。それで花のところを探したらありました!」と紙吹雪を見つけたエピソードを明かす。46年前の紙吹雪に会場に集まったかつての万博少年、万博少女たちからも感嘆の声が上がった。

海洋堂の宮脇社長は、各パビリオンのホステス(当時はアテンダントをこう呼んだ)の制服に興味津津。「あれはどうやって手に入れたんですか。集め始めたきっかけは?売ってもらうにしても、下手をしたらブルセラ。変態って言われかねないじゃないですか」と畳みかける。「あれはテレビの『なんでも鑑定団』の『あなたのお宝探します』というコーナーでお願いして手に入れたんです」と白井館長。これをきっかけに制服が集まり始め、現在は40種類ほどが手もとにあるという。

話は大阪万博のシンボル的存在・太陽の塔にも及ぶ。海洋堂では144分の1サイズの太陽の塔を発売しているが、今度は内部に展示されていた「生命の樹」も再現した48分の1サイズの太陽の塔を作るという。高さ1.5メートルの大作だ。

この特別展の公式ガイドブックも作った総責任者でもある玉置総編集長は「2020年は大阪万博50周年。これはぜひ大々的なものにしなければ。50年たつと重要文化財にすることができる。太陽の塔も重要文化財になる資格ができるし、重要文化財になるに値する」と大阪万博への熱い思いを語った。さらに「万博公園をどう展開していくか。万博や当時のものが残っている場所。2020年に向けて、記憶を増幅するようなスペースだ」と語れば宮脇社長が「ここはエキスポの聖地。当時の洗礼を受けた世代がもうひと頑張りしなければ。EXPO'70パビリオンにも常設の白井コーナーがほしいね」と力説。

未来を夢見て万博に熱狂した少年たちの熱い思いがよみがえるトークイベントとなった。

なお、関西ウォーカーが編集した公式ガイドブック「EXPO'70グッズコレクション」も特別展の会場のほか、全国の書店でも発売中。

【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川和代】

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