大ヒット中!映画「暗殺教室~卒業編~」羽住監督に聞く
関西ウォーカー
大ヒット公開中の「暗殺教室~卒業編~」。累計2,100万部を超える大人気漫画を実写化した「映画 暗殺教室」の公開から約1年。前作に続き、メガホンを取った羽住英一郎監督が来阪。見どころを語っていただきました。
―完結編とも言える今作が完成し、いよいよ公開となったお気持ちはいかがでしょうか?
「ほんとにギリギリまで作っていて、ついこないだ完成したばかりなんです。原作の少年ジャンプでの連載も最終回を迎えたばかりで。人気連載漫画が終わるのとほぼ同時に、実写版の完結編が公開されるというのはなかなかない試みなので、実写を見ていただいた方の反応が楽しみですね。作品に手ごたえを感じているので、楽しみの方が強いです」
―原作の連載終了と、ほぼ同時期に公開されるということで、前作と異なる点はありましたか?
「前作の時は、原作者の松井(優征)先生に、原作の最後がどうなっていくかというのを聞いて作っていたので、なんとかヒットさせて卒業編につなぎたいという思いがすごくありました。僕自身、原作を知らない人がどれだけ観てくれるのかなと思っていて。タイトルからネガティブなイメージを持たれることもありますが、そうじゃないということをどこまで届けられるのかという不安要素がありましたね。今作では、前作をたくさんの人が見てくれたことによって、さらに間口を広げたいと思っていました」
―前作に続いて、幅広い層に人気の方々が出演されていますね。
「前作では声だけの出演だった、二宮(和也)くんに殺せんせーの過去を描くシーンに出てもらっています。主人公も殺せんせーもいないシーンに、こんなに時間を割くというのは普通の映画だったら成立しないんですよね。それが二宮くんと桐谷さんに出ていただいたことで、“暗殺教室”というイメージからは似つかない要素も盛り込めました」
―渚(山田涼介)と、業(カルマ・菅田将暉)の決闘シーンは予想以上の迫力でした。
「2人には毎日の撮影終了後に練習してもらって本番を迎えたのですが、2、3日かかるところを1日で撮り終わって。流れを止めずに撮れたので、2人ともすごくいい表情をしていて、見応えのあるシーンが撮れました」
―主演の山田さんは現場でも座長のような存在だったとお聞きしました
「特に前作の時は、ほかの生徒役の子たちから見ると、アイドルで歳も少し上だったりするので緊張するじゃないですか。でも同じ落ちこぼれクラスの一員として、山田くんから話しかけていい空気作りをしてくれてましたね」
―スピンオフがあるとしたら、描きたいキャラクターはいますか?
「それは考えてもなかったですね(笑)。若い子たちは、1年経っただけですごく成長しているし顔つきも変わっている。リアルに生徒たちが歳を重ねて同窓会編とかあるとおもしろいですね(笑)」
―最後に、作品をご覧になる方へのメッセージをお願いします
「映像化が不可能と言われていた漫画を実写化するためにCGなどの最新の技術を駆使していますが、描かれていることは普遍的な人間ドラマや成長ドラマなんです。“暗殺”や“殺せんせー”という特殊な設定ですが、描かれているのは理想の生徒と教師像だったりする。70年代、80年代くらいにはそういう題材があったのですが、今は時代的に描きにくくなっていると思うんですよね。こういう突拍子もない設定にすることによって熱血先生を描いているところがこの作品の魅力だと思います。先生と生徒たちの成長物語を楽しみながら見ていただきたいです。
また、『卒業編』ということで、なんらかの別れが描かれています。非常に楽しい映画のなかに“泣きの要素“ある。そこがエンタテイメント映画として満足度がぐっと上がるところではないかと。アクションもあって、笑いもあって、泣きもあるという非常に贅沢な作品になったと思います」
【取材・文=関西ウォーカー編集部 松浦紗希】
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