サミット開催を控える三重県 伊勢志摩を巡る旅

関西ウォーカー

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「伊勢志摩サミット2016」は、三重県志摩市の賢島(かしこじま)で2016年5月26日(木)、27日(金)に開催される。サミット開催まで2ヶ月を切った今、三重県へ観光するのは難しいと考える人もいるようだが、実際はゴールデンウィークからサミット当日までの伊勢志摩地域での一般客の宿泊は可能であり、また完全に封鎖されることはないため、人気の観光スポットである伊勢神宮近辺についても移動に多少時間がかかることが予想される程度。今話題の伊勢志摩の、海に関する文化や食べ物、絶景などが楽しめるスポットを紹介する。

伊勢志摩サミットの開催地、賢島があるのは60もの島々からなるリアス海岸の英虞湾(あごわん)の中。英虞湾は真珠で有名な御木本(ミキモト)が真珠養殖を始めた地として知られる。近畿日本鉄道 志摩線の終着駅「賢島」の目の前にある船着場から、この島々と真珠養殖イカダが点在する湾の中をスペイン風の遊覧船「志摩マリンレジャー」や、船長が楽しく島々を紹介してくれる「賢島遊覧船組合」で約50分の英虞湾クルーズを楽しめる。

この英虞湾を一望できるのが標高203mにある「横山展望台」。尾根に沿って第一展望台から第三展望台まであり、遠く熊野方面から志摩地方の全方向を眺めることができる。目の前に広がる日本有数のリアス海岸と英虞湾の眺めは、ミシュランのグリーンガイドジャポンで一つ星を獲得した伊勢志摩を代表するスポット。この横山展望台を少し下りた所にある横山ビジターセンターでは、枝や木の実など自然のものを使用したクラフト体験や自然観察会などのイベントを行っている。また三重県の人気おすすめ体験・観光予約サイト「visit三重県」で購入できる「きらり女子旅鳥羽周遊クーポン」を使用すると、地元で獲れた真珠でイヤリングやネックレスなどのアクセサリー作りを体験できる。

志摩市からパールロードを北上し、鳥羽市に入ると海抜163mの高台に位置する「鳥羽展望台 食国蔵王」がある。この展望台からは180度以上のパノラマを楽しめる。冬の晴れた日には富士山を見ることができることもあるこの展望台は、日の出を眺めるには絶好のスポットで水平線から上る初日の出を見るため元旦は特に賑わう。またこの展望台にある「世界に誇る日本の絶景レストランBest30」に選ばれたレストラン「Vista Mare(ヴィスタ・マーレ)」は、景色を眺めながらゆっくりと食事を楽しむことができ、地元の魚を使用した海鮮丼、迫力のある伊勢海老ドリアや伊勢海老カレー、数量限定の伊勢海老バーガーなど海の幸を堪能できる。

日本一海女(あま)の多い志摩半島では、縄文・弥生時代から3千年以上にわたって海女独自の文化が継承されている。海女とは素潜りでアワビ、サザエや海藻をとる漁をする女性のこと。鳥羽市にある相差(おうさつ)は、日本一現役海女さんが多く暮らす町。ここにある「相差海女文化資料館」では海女の暮らしや歴史を紹介している。この資料館横の道は、相差の氏神を祀る神明(しんめい)神社への参道となっており、現役の海女さんが住む家が立ち並ぶ。家の入口に九字と星印を見かけたらそれは現役の海女さんの家ということ。ドーマンと呼ばれる修験道の呪符・九字と、セーマンと呼ばれる一筆書きの星印は、大漁の願いと安全を願って志摩半島の海女がつける独特の魔除けのマークで陰陽師の蘆屋道満、安倍晴明の名から由来している。他にこの神明神社への参道には、海女さんが採ってきた海藻などの無人販売所や「古民家 海女の家 五左屋(ござや)」がある。五左屋は海女さんが海に潜る時に過ごす海女小屋をイメージした築80年の古民家で、鳥羽の特産品やドーマン・セーマンをモチーフにしたグッズの販売をしている。参道を通って神明神社の境内に入ると手水舎の向かいに「石神さん」と親しまれている小さな社がある。ここはテレビ番組で紹介されてから年間参拝者が25万人にもなった人気のパワースポット。海女さんたちが安全と大漁を願い祈願してきたことから、古くから女性の願いなら必ず1つだけ叶えてくれると言われており、願い事を紙に書いて奉納する。願いが叶った時には無料で頂ける絵馬で再びお礼参りに訪れよう。

もう少し海について学びたいならパールロード沿いに建つ「海の博物館」がおすすめ。海と人との関りをテーマに、国指定重要有形民俗文化財を含む、海女や漁、木造船などに関する約6万点にも及ぶ資料を所蔵・展示している。日本建築学会賞を受賞した巨大な木造の建物群の中には、漁の様子を紹介した精巧な手作りの模型や実際に乗り込むことができる潜水艇などがあり子供たちに人気。併設の「カフェあらみ」では、地元の海藻を使ったメニューも味わえる。また貝殻を使ってマグネットやジェルキャンドルなどのクラフト体験や、貝の体液を使った貝紫染めを体験することができる。

海産物のお土産を買うなら、近畿日本鉄道とJR東海の「鳥羽駅」前にある「鳥羽マルシェ」がおすすめ。ここは2014年10月にオープンした農水産物直売所で、鳥羽で獲れた海産物や生産された農作物が販売されている。また併設の「地産ビュッフェレストラン」では、地物食材を使った郷土食がビュッフェ形式で食べられる。マルシェの目の前はプロムナードになっており、海を眺めながらの食事が楽しめる。

サミットで話題となったこの機会にぜひ伊勢志摩を訪れてみよう。【関西ウォーカー】

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