滋賀県ならではの商品・サービス「Kokocool」を楽しむ

関西ウォーカー

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滋賀県では、地域固有の資源や素材を生かした商品やサービスを選定し、県内外へ発信するプロジェクト「Kokocool(ココクール) マザーレイク・セレクション」を、2012年度より毎年10件ずつ選定している。ココクールとは琵琶湖を有する滋賀県を表す「湖国」とクールを掛け合わせた造語。現在までに40件の商品・サービスが選定され、その良さを発信しファンを増やすべく取り組んでいる。そんなココクール選定品を元に滋賀県の魅力を紹介する。

「叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん) 寿長生の郷(すないのさと)」は、和菓子の叶匠寿庵の本社がある6万3000坪の広大な敷地で、1000本もの梅や数100種の山野草、桜などの自然に囲まれ、かやぶき屋根の古民家や日本庭園、茶室、食事処などが点在する。ここでは毎年、梅の開花に合わせて梅まつりを開催したり、季節に合わせた和菓子作り教室や、登り窯での手ひねり陶芸体験、紙すき体験などのイベントを開催している。3月の梅まつりの期間には、屋台で自社農園の野菜販売や、江戸時代のひな人形の展示、収穫した梅を使用した限定菓子や梅酒など季節の商品が並ぶ。また季節感あふれるこだわりの食事を楽しむことができ、昼食の予約は二段重ねのつづら弁当か懐石料理から選べ茶室でのお茶体験もついてくる。予約をしない場合は「囲炉裏茶房」で蕎麦などを楽しめる。

「かたぎ古香園(こうかえん)」は、約1200年前に最澄が中国より持ち帰った種をまいたことで始まった日本最古の茶産地「朝宮」で栽培する茶園。Kokocoolでは、朝宮紅茶「紫香楽(しがらき)」と「手づみ煎茶」が選ばれている。農作物の中でお茶だけが一度も洗われずに口にするものであるため、生産者として安全だと胸を張れる農薬・化学肥料不使用のお茶づくりを1976年に6代目が開始し、7代目が紅茶作りを始めた。琵琶湖南部の信楽盆地に位置する朝宮は、標高300~500mの高原地でインドのダージリン地方のように昼夜の気温差が大きく霧が発生しやすいという良質の茶葉を育てるのに良い気候条件に恵まれており、香り高い品質の良いお茶が生産される。

「ブルーベリーフィールズ紀伊國屋 治兵衛」は、無農薬・無除草剤で栽培されるブルーベリー農場を経営している。天然酵母のパンや無添加の手造りジャムなどを製造しており、建物の1階では商品を販売し、2階にはブルーベリー畑や琵琶湖の景色を楽しみながら食事ができる「山のレストラン」がある。年間1万5000人程が訪れるこの「山のレストラン」ではモーニングからディナーまで、自然素材を生かした食事を楽しめる。おすすめはここの農場で栽培されているブルーベリーを使った「ブルーベリージュース」とても濃厚で口当たりはまるでスムージーのよう。デザートでは他にブルーベリーを使ったシフォンケーキやジェラートなども楽しめる。

「セトレマリーナびわ湖」は琵琶湖大橋のそばにある琵琶湖の絶景を臨む、2013年11月にオープンした全14室のリゾートホテル。琵琶湖との共生をコンセプトに、滋賀県の木から作られたオリジナル家具や、信楽の土や琵琶湖のヨシを利用した土壁でできている。建物はガラス張りの廊下で非常に明るく、また全部屋の窓は琵琶湖に面している。2階客室はベランダにハンモックがあり、また緑化された屋上にはルーフトップテラスがあり比良の山並みと琵琶湖の美しい景色をのんびりと眺めることができる。全室ツインタイプで1泊2食付、朝食はレストランでも部屋でも頂くことができ、滞在中はゆったりと過ごせるように工夫されている。2階にあるクラブラウンジでは、コーヒー、紅茶、ソフトドリンクの他、アルコールや軽食も頂けるようになっており、関西初のドリンクインクルーシブで、滞在中の飲み物代は全て宿泊代金に含まれている。また隣接する総木製の「ミュージックホール」は、エオリアハープという楽器を模した世界でも珍しい楽器建築で、琵琶湖から吹き抜ける風を利用して天井に張られた弦が音を奏で、結婚式のチャペルとしても利用できる。夕食はホテル内のレストラン「リストランテ ミア・アルベルゴ」で頂ける。シェフ自らが生産者を訪ね選んだ四季折々の野菜やジビエ、近江牛などの食材で本場イタリア伝統の味が楽しめる。また通常メニューとは別に「Kokocool Specialite Menu」を予約する事も可能。前菜、スープから始まり、パスタ、魚料理、肉料理などに合わせた、同じくKokocoolに選ばれた「ヒトミワイナリー」のワインがそれぞれに提供される。鹿肉や猪肉を使った料理やとろけそうなくらいやわらかい近江牛などを堪能できる。「Kokocool Specialite Menu」は当日仕入れる近江牛の部位により値段が多少変動するので予約時に確認のこと。

「薫彩堂(くんさいどう)」は、滋賀県の伝統的な食文化である「鮒(ふな)ずし」を現代風にアレンジし、家庭で手軽に食べられるワインのおつまみとして「チーズふなずし」を販売している。鮒ずしは1匹2、3000円からと高級であり匂いも独特で癖があるため、食べてみたいと思う反面ハードルが高いという声を聞き、食べやすさを考えて商品開発された。通常子持ちのメスで作られる鮒ずしをオスを使うことで原価を低く抑え、卵の代わりにチーズを詰め、鮒ずし独特の風味とチーズとの相性抜群の商品となった。また鮒ずしを切る際のまな板や手の匂い移りが気になるという意見に対して、スライスしたチーズふなずしを真空パックしたパッケージの周囲をはさみで全て切り取り、上下片方のフィルムを外し皿の上に置いた後にもう片方のフィルムを外すことで匂い移りを気にせずきれいに容易に盛り付けられるように工夫した。

「湖里庵(こりあん)」は、1784年創業の鮒(ふな)ずしの名店「魚治(うおじ)」の食事と宿泊ができる庵で、作家の遠藤周作が「湖里庵」と名付けた。びわ湖の北西に位置するこの庵の全6室の部屋は、四季折々の琵琶湖の美しい風景を眺めながら食事を楽しむことができ、特に桜の季節には日本の桜名所百選に選ばれた海津大崎の桜が窓から眺められる。旬の地元の食材と鮒ずしを使った料理を中心とした懐石料理は、鮒ずしを使った珍しいものばかり。鮒ずしのしっぽなどと、鮒を漬けるのに使っていた米を和えた先付の「ふなずしのともあえ」は、酒のつまみによく合うため、先付にも関わらず長く食べ続ける客が多い。その他にも鮒ずしのチーズ包み、揚げもの、酢の物、小吸物、お茶漬けなど鮒ずしを使った料理を堪能することができる。お土産の鮒ずしは斜め向かいに位置する「魚治(うおじ)」で購入できる。【関西ウォーカー】

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