吉田カバン80周年、小山薫堂との限定コラボバッグ発売

東京ウォーカー(全国版)

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好評発売中の「別冊カドカワ 総力特集 吉田カバン 80th Anniversary.established in 1935」では、幅広いファンから愛される吉田カバンの“モノヅクリ”の魅力に迫っている。また、本書の発売を機に、人気ご当地キャラの「くまモン」の生みの親でもあるクリエイターの小山薫堂氏と、同社の“カバン一筋”デザイナー、桑畑晃氏によるコラボが実現。ここでしか手に入らない、数量限定のボストンバッグとデイパックが発売された。2人の貴重な制作秘話とバッグの魅力について紹介したい。

小山薫堂氏(左)と、吉田カバンの桑畑晃氏


トートバッグ感覚で使える特製ボストンバッグ「ATM80」


一泊二日の旅を演出する大人の男のボストンバッグ ATM80(48900円)


小山「今回の取り組みを開始するにあたって、昔のカタログを見せていただいたら、その中に『ご婚約前の美智子皇后が愛用されていたバッグ』というのが載っていて、これいいなー!って思ったんですよ。今はもうラインナップにはないものなので、このデザインを踏襲しながら素材を変えたりして今のものができないかなと思いました」

桑原「当時の物はレディースのハンドバッグのイメージに近いものですね」

桑畑「正直、意外なところにきたなって思いましたよ」

小山「そうですか(笑)」

桑畑「ええ(笑)。でも、よくよく考えたら、なぜこれに今まで手をつけてなかったんだろうって気づかされたんです」

小山「なるほど」

桑畑「うちの商品の歴史で言うと、まずは創業者が開発した『エレガントバッグ』というものがあります。会社にとっても最初に大ヒットした商品なので、ピックアップされる機会が多いのはそちらです。それから、うちの会社自体がメンズの商品主体になったというのもあるかもしれません。だからこのハンドバッグに小山さんが反応された時は、ちょっとビックリしたというか、『あ!』って思いました」

小山「サンプルが上がってから何日か使わせてもらったんですけど、これがちょうどいいんですよ。ちょうど入るんです」

桑畑「というと?」

小山「Mac Book Air の11インチが、ほら、ピッタリ入るんですよ。これって、意図しないでこのサイズですよね?」

桑畑「はい(笑)」

小山「これ、カバンの底にそのまま置けるっていうのがすごくいいんですよね。それで、しばらく使ってたらこれが一番使いやすくなっちゃって(笑)。持って行くたびに、それどこのバッグですか?ってよく聞かれますよ」

桑畑「うれしいですね」

小山「だから旅行や出張はもちろんなんですけど、普段からトートバッグを使うような感じで何でも入れて持ち歩けますね。トートよりも安心感があるというかね。それと形が崩れないですね。そこが最大の特徴じゃないでしょうか。じつはこれにショルダーストラップを付けますか?って提案もされたんですけど、要らないって言ったんですよ(笑)。手で持つのがこいつはスタイルだからって」

桑畑「スタイルって大事ですよね。古い職人さんと話してたら、昔はこういうカバンを持って熱海に新婚旅行に行くのが夢だったんだよねってしみじみおっしゃってて。あぁ、なんかそういうことなんだよなって納得したんです」

機能性、素材にこだわった多機能デイパック「KK80」


ビジネスシーンにも合う多機能デイパック「KK80」(39800円)


小山「このデイパックに関しては、ボストンバッグの対極にあるというか、機能優先、実用面での使いやすさをとにかく追求したという感じですね。だから僕が普段使ってる感じをそのまま製品にしていただいたんですよね。とくにカード類はいつも1軍、2軍、3軍って分けて持っていて、それらをひとつのポーチにまとめて収納してるんですよ。どういうことかと言うと(笑)。よく使う銀行のカードとかクレジットカードは1軍で、たまに使うレンタルのカードなんかは2軍、めったに使わないけど必要になる時がある病院の診察券なんかは3軍というふうに、勝手に自分の中で分けてるんですよ(笑)。カードって欲しい時に欲しいものが出てこなかったりするじゃないですか、あれが嫌なんですよね」

桑畑「この収納の考え方っていうのは僕も小山さんと似てて、一度やるとやめられないですよね」

小山「他にも機能面での工夫がたくさんあって。たとえばレインカバーが付いていて、それが収納できるようになっているとか。あとはポーチのファスナーは気持ちいいんです(笑)」

スナック菓子の袋を開ける要領でファスナーを開く「スナックパック」


桑畑「展開しているシリーズで『スナックパック』というのがあって、スナック菓子の袋を開ける時のようなアクションでファスナーを開けられる仕様を取り入れています。」

小山「生地も特徴がありますよね」

桑畑「これは近江ちぢみという伝統的な日本の生地の技法をナイロンで表現したもので、この独特のシワが消えずに続きます」

小山「一度吉田カバンさんのショールームを見に行かせていただいた時に、いろんな生地があることに驚いたんですよ。だからひとつのデイパックにいろんな生地を使ってるんですよね」

桑畑「そうなんです。背面は異なる生地を使っていますし、もちろん内装も違うものを使っていたり、要所に革も使っています」

4月23日(土)・24日(日)に、この2つのバッグは直営店の「クラチカヨシダ 表参道」にて展示される。こだわりの質感や意匠に実際に触れるチャンスだ。また、23日(土)は小山氏のラジオ「FUTURESCAPE」(FMヨコハマ)に桑畑氏がゲスト出演。あらためて語られる吉田カバンの歴史や、今回のコラボのエピソードをお聴き逃しなく。【東京ウォーカー】

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