波乱に満ちた歴史を物語る!“メディチ家の至宝”展開催
東京ウォーカー
東京都庭園美術館は、22日から7月5日(火)にかけて、日伊国交樹立150周年記念「メディチ家の至宝 ルネサンスのジュエリーと名画」展を開催する。
ルネサンス文化発祥の地、フィレンツェに300年にわたって君臨したメディチ家。優れた芸術家たちの強力な擁護者となった一族の名は、ルネサンス芸術の代名詞といっても過言ではない。本展では、歴代メディチ家当主や妃などの肖像画約20点と彼らにまつわるジュエリー約60点が展示される。

フィレンツェの黄金時代を築いたロレンツォ・イル・マニフィコ、初代トスカーナ大公コジモ1世、フランス王アンリ2世の妻となったカテリーナ・デ・メディチ、フランス王アンリ4世の妻となったマリア・デ・メディチ。そして、メディチ家の財産を「フィレンツェから持ち出さない、一般に公開すること」を条件に、トスカーナ大公国に全て遺贈したメディチ家最後の血族アンナ・マリア・ルイーザ。それぞれが一言では語り尽くせない波乱万丈の人生を生きたメディチ家の人々の肖像画と彼らにまつわるジュエリーが、フィレンツェ公、そしてトスカーナ大公家となった一族の歴史を物語る。

本展が日本初公開となる「マリア・デ・メディチの肖像」は、初代トスカーナ大公となったコジモ1世の妻で、スペイン貴族のエレオノーラ・ディ・トレドの長女を、ブロンズィーノが描いた作品。ブロンズィーノ作品特有の滑らかな肌の質感の美しさが表現されている。

また、「芸術家の性格と君主の魂を持つ」と言われ、フィレンツェの黄金時代を築いたロレンツォ・イル・マニフィコや、メディチ家の歴代当主を魅了した古代や中世のカメオも本展の見所の1つだ。ルネサンスの人々は、古代ギリシャ・ローマの文化に高い関心を持ち、神話からインスピレーションを得て多くの作品を生み出した。「ナクソス島のバッコスとアリアドネ」「優美神にかしずかれるウェヌス」「ミネルヴァとヘビを絞め殺す幼児ヘラクレス」など、古代の神々や神話をモチーフにしたカメオが多数出品され、アジアでも初公開となる珠玉のコレクションとなる。
邸宅という親密な空間の中で展示しているため、作品をより身近に感じることができるのは庭園美術館ならでは。メディチ家に伝わる珠玉のコレクションが一堂に会した日本国内初の展覧会に、ぜひ足を運んでみてはいかが。【東京ウォーカー】
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