アニメ“ズヴィズダー”の舞台・立川がますます進化中

東京ウォーカー

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【連載】聖地巡礼さんぽ~あの作品の街を歩く~Vol.11


漫画や映画、ドラマなど、人気作品の舞台となった街を散策し、“住みたい街”としての魅力を深堀していく本連載。ここからみんなの“住みたい街”が見つかるかも?

第11回は、14年1月~3月に放送されていたオリジナルアニメ「世界征服~謀略のズヴィズダー~」(東京MXほか)の舞台となった立川駅周辺を紹介。

東京都が軍を持って各地を制圧し、日本中が混乱していた“東京リベリオン(東京戦国時代)”を舞台に、親とけんかをして家出をした少年、地紋明日汰(じもんあすた)が、国際的秘密結社“ズヴィズダー”の総帥と名乗る幼女、星宮ケイトと出会ったことで、彼女たちの世界征服活動に巻き込まれてしまうSFコメディ。物語のメインの舞台で、劇中では立川の名産である“ウド”に引っかけた“西ウド川市”として登場する立川のスポットとともに、街の魅力を紹介する。

星宮ケイトら国際的秘密結社“ズヴィズダー”のメンバーが世界征服を企てる(C) hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会


「立川駅北口」


作品中で何度も登場する立川駅は、西東京エリアの主要駅のひとつ。北口は、駅前広場を覆うようにペデストリアンデッキが広がり、丸くて大きい真っ赤なモニュメントが印象的。また、駅前には「伊勢丹」や「高島屋」といった大手百貨店もあり、買い物にもとっても便利だ。

「駅を出て目の前にデッキがあり、そしてモノレールが高所を走っている。そんな近未来的な街のつくりが、立川がアニメの舞台・背景に使われる理由のひとつかもしれません」(立川観光協会の高橋佑弥さん)。

【写真を見る】“西ウド川市”の中心地として、駅前がたびたび登場(C) hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会


駅ビルとして「ルミネ」が入っている立川駅。周辺には高層マンションなども建ってきている (「立川駅北口」)


「北口大通り」


1話で、家出した明日汰が夜中にふらふらしていたのがこのあたり。「立川駅北口」から延びる大きな通りで、「ビックカメラ」といった大規模店舗があるほか、中小の商店や多彩な飲食店が入るビルなどが並んでいる。また、地元の人に愛されるファッションビル、「フロム中武」(現在改装中。16年春リニューアルオープン予定)もこの通りに面した位置にあり、立川エリアのメインとなる通りのひとつだ。

「立川の魅力は、自然と商業が程よくマッチしている点です。国営昭和記念公園や玉川上水、根川緑道の自然に加え、数々の商業施設やコンベンション機能を兼ね備えたホテルなど、交流都市に欠かせない施設を南北問わず数多く有しています」(前出・高橋佑弥さん)。

アニメでは、看板の雰囲気といった細かいところまで、実際の「北口大通り」の様子を再現(C)hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会


さまざまな店が通りの両側に並んでおり、日中は多くの人でにぎわっている(「北口大通り」)


「国営昭和記念公園」


立川の代表的スポットであり、アニメの中では、メンバーのお仕置きシーンなどでもたびたび登場する「国営昭和記念公園」。立川市と昭島市にまたがる約170ヘクタール以上の広大な敷地があり、園内には、遊具などのあるエリアや、広場、日本庭園、展示施設、バーベキュー場など、さまざまな施設を備えており、1日いても飽きることがない。

「きれいな花を見たり、鳥を見たり、昆虫を探したり、BBQをしたりと幅広い年齢の方が楽しめるのが国営昭和記念公園の特徴です。また立川は、新宿から電車で約40分程度と、意外と都心に近い距離なのに、これだけの緑がある。そういう部分でも、都心とは少し違った魅力があると思います」(広報リーダーの浅田増美さん)。

1話でズヴィズダーのメンバーが集まっていたのが「国営昭和記念公園」(C)hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会


こどもの森にある、季節によって水の量が変わる「地底の泉」 (「国営昭和記念公園」)


こどもの森のメインゲートとなる「ワクワク広場」も1話で登場している (「国営昭和記念公園」)


「立飛駅南交差点」


2話で描かれていたのが、多摩モノレール立飛駅すぐ近くの交差点。作品中では、もともとズヴィズダーの基地があり、その後消えて空き地になっていた。実際、アニメ放送時には空き地だったが、現在では15年12月にオープンしたショッピングモール「ららぽーと立川立飛」が建ち、街の様子も変わってきている。

「ららぽーと立川立飛」には、アパレルや雑貨、アクセサリーなどのショップはもちろん、多彩な飲食店もラインアップ。「牛肉丼屋 和」をはじめとした、立川にゆかりのあるお店も多数出店しており、こちらも見逃せない。ほかにも、ママ向けのショップや、ファミリー向けのサービスも充実しており、立川に住む人が使いやすい施設になっている。また、近くにはIKEA立川もあり、立川の新たなショッピングエリアとしても注目だ。

2話で、ズヴィズダーと敵対する組織、ホワイトライトのメンバーが、ズヴィズダーの基地を探しに来たシーンで描かれていたのが「立飛駅南交差点」(C)hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会


アニメに登場したスポットの正面には、大型商業施設の「ららぽーと立川立飛」が15年12月にオープン(「立飛駅南交差点」)


「ららぽーと立川立飛」は多摩モノレールの立飛駅と直結している(「立飛駅南交差点」)


「横浜家系ばりき家」


1話で描かれた街並みの中にあった「牛丼 はらたま」。その店の位置に実際にあるのはラーメン店「横浜家系ばりき家」だ。ラーメン激戦区の立川で7年近く営業を続けるこの店の自慢はスープ。たっぷりの背ガラをメインに、ゲンコツや香味野菜などを加えて、毎日継ぎ足しで作っており、臭みがなくクリーミーで、口に入れた瞬間に豚の旨味が口の中に広がる。麺にもこだわっており、スープと合うように菅野製麺所の特注麺を使用。

「立川はIKEA立川やららぽーと立川立飛ができて、ここ数年でとっても便利になってきましたね。もともとこの店もビジネスパーソンの方が多かったのですが、最近では学生など若い子や、休日にはファミリーの方もいらっしゃって、立川の街の客層が変わったなって実感します」(「横浜家系ばりき家」副店長の鈴木賢さん)。

北口大通りからほど近い場所に店を構える「横浜家系ばりき家」


チャーシューや味玉などがのったボリューム満点の「醤油とくのせ」890円。麺は太麺と細麺が選べる(「横浜家系ばりき家」)


「横浜家系のラーメン店では珍しく、平日は9時からオープンしているので、朝ラーメンが食べられますよ」と話す「横浜家系ばりき家」副店長の鈴木賢さん


駅周辺には居酒屋やオシャレなカフェ、レストランなど多彩な飲食店が立ち並び、駅前にも百貨店や大型商業施設がある立川。マンションが続々と建ち、近年では「IKEA立川」や「ららぽーと立川立飛」など大型のショッピング施設もオープン。今回、取材をした人たちは「再開発が進んでいる立川は今後が楽しみ」と、だんだんと発展していく立川という街に期待を寄せていた。

その一方で、「国営昭和記念公園」という都内でも屈指の規模を誇る緑豊かな公園が、駅から歩いていける距離にある。そんな立川は、商店街のにぎわい、新しい大型商業施設、緑の多い癒しの景色など、さまざまな表情が感じられる街だ。

どことなくほのぼのとした空気感がありながら、近未来的な様子も感じさせる立川の街の雰囲気は「世界征服~謀略のズヴィズダー~」の世界観ともリンクする。そんな、アニメに登場したスポットを巡って、立川の魅力を感じてみてはいかが?【東京ウォーカー】

第12弾は5月下旬配信予定

Blu-ray「世界征服~謀略のズヴィズダー~ Vol.1」7560円。2~7も発売中(C)hunting cap brothers/Aniplex・征服実行委員会

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