グランフロント大阪「天野喜孝展」で作家自ら解説
関西ウォーカー
グランフロント大阪(大阪市北区)の北館地下1階ナレッジキャピタルイベントラボでは5月22日まで「天野喜孝展 進化するファンタジー」を開催している。
天野喜孝氏はアニメーション制作会社のタツノコプロで「タイムボカン」シリーズのキャラクターデザインを担当したのち、イラストレーターとしてゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインや栗本薫のファンタジー小説「グイン・サーガ」の挿画などを手がけた。1995年ごろからはパリやニューヨークで制作や個展も実施、ファインアートの作家として世界的に活躍している。
今回の作品展のではタツノコプロ時代のオリジナルセル画をはじめ、ゲーム「ファイナルファンタジー」全シリーズや「グイン・サーガ」シリーズの原画、最新のファインアートシリーズ「Candy Girl」まで200点以上を展示、見ごたえのある「天野ワールド」が広がる。5月11日、12日には天野喜孝氏自身が作品について解説するギャラリートークも開催され、記者も12日に実施されたギャラリートークに参加、取材を行った。
ギャラリートークでは、それぞれの作品を描いた背景やその時の技法、印象などについて解説。キャラクターデザインなどでたくさんの人物像を描いてきた天野氏は風景よりも人物を描くことが多いという。しかし、雲が印象的なファイナルファンタジーの原画の前では「海外に行ったときに印象的な空を見ることもあるが、写真で撮影しても平面に写しとられるのでその時の空間とは異なった印象になる。後で見ると、その時の気持とずれていることも。写真ではなく、少しでもスケッチすると、自分の手を通して記憶されることが多い。風景画はあまり描いてこなかったが、最近は結構スケッチなどを通し、風景を描くことも増えてきた」と制作秘話を明かす。また、最近はファインアートとして描いた「Candy Girl」を和紙に墨で描く、和の技法を取り入れた試みにも挑戦しているという。
今回は先ごろ亡くなったデビッド・ボウイをイメージして描いた作品や、金屏風に描いた「風神雷神」など、関西初公開の作品も展示。特に「風神雷神」は金箔や胡粉など和の画材を使用、天野作品としては非常にチャレンジングな色彩だという。
その他、立体作品や横7メートル、高さ2メートル40センチの大作「DEVA LOKA」などここでしか見られない作品も。5月22日までと会期中、今後ギャラリートークの予定はないが、ぜひ足をお運びを。
【取材・文=ライター鳴川和代】
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