【影山貴彦のTVコラム・がんばれ関西ローカル!】 売れっ子「なるみ」の魅力、 さらに大きく!
関西ウォーカー
関西ナンバー1の売れっ子女性ピン芸人、なるみがママになった。昨年12月12日のことである。およそ5か月の出産、育児休暇を経て、ABCの「なるみ・岡村の過ぎるTV」で5月9日放送分から復帰を果たした。
なるみが今、関西のテレビ界で果たしている役割はとても大きい。演者の価値がどれほどかを測るには、その代わりがいるかどうかを想像してみるのが良い。なるみの持つキャラクター、先輩芸人の見事な転がし方、後輩芸人に対しての愛あるツッコミ、番組全体をサラリと見渡す気配り、そのいずれをとっても代わりとなる者はいない。そんななるみがママになった。もはや最強である。おそらく近々どこかのテレビ局が、なるみメインの新番組を立ち上げるはずだ。東京のテレビ局に取られないうちに関西各局は急ぐ必要がある。
復帰第1弾となった「なるみ・岡村の過ぎるTV」では、とても可愛い男の子を番組で披露してくれた。ナインティナイン岡村のプレゼントしたベビーカーに乗せての登場だった。ぎこちなく赤ちゃんを抱っこし、おじいちゃんのように慎重にベビーカーを押す岡村が愛らしかった。なるみも番組復帰を心から喜んでいるように見えた。こうした柔らかい空気は関西ローカルの番組ならではだ。ボクが彼女と初めて仕事をしてから約20年が経つ。なるみの旬は、まだまだこれからも「ある時!」だろう。
プロフィール/影山貴彦(かげやまたかひこ)
同志社女子大学 学芸学部情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など。
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